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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第24話 雨の日の過ごし方

「雨だね」


「…そうだな」


俺とルシュは窓の外を眺めながら話をする


外には大きな雨粒が数えきれないほど天から降り注いでいる


窓の外に見える草の葉が雨粒を受け止め、そのこうべを下に垂らし、水滴が落ちるとともに上に弾かれる

かたつむりのような生き物がその葉の上をゆっくりと動いている


「今日は仕事、どうしよう?」

ルシュは俺の方を向いて話しかけてくる


「今日は、やめようか」

俺の言葉にルシュは少し嬉しそうに頷いた



……マーテンで生活を始めてひと月以上が過ぎた


アステノからマーテンに来て

駆け出し冒険者として新たな生活に踏み出した俺達は

何とかある程度安定した収入を得られるようになっていた


安定、と言ってもガワの様な危険度の低い魔獣の討伐

素材やハーブ等の納品

店の雑用など、日雇い労働みたいな仕事も少なくない


何はともあれ、こうやってたまに休みを入れても問題ないくらいの

生活は送れるようになった



俺はボーっと外を眺めていたが、

ルシュは外を眺めるのをやめて、ベッドに腰掛ける



木の枠組みにシーツが乗っているだけで、

非常に粗末な作りのベッドで、俺が元居た世界のものとは比べ物にならないが

それでもあるだけ有り難いものだ


ベッドに腰掛けるルシュは元俺のトレーナーと麻のショートパンツといった休日スタイルだ

トレーナーを着たルシュの姿もすっかり見慣れたもので

ルシュはその着心地を楽しんでいる様だ




「そろそろ朝食にしようか」


「うん」


俺は朝食のスープを火にかける

ルシュは俺の隣に来てスープを覗く


たまにはこういう日も悪くは無いだろう


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