表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
140/290

第23-11話 ルシュ、頑張る!!!!!!!!!!

「くっ!」

ロドンの追撃をチティルは回避しようとする


私が駆けたのは後ろではなく、前


「ルシュちゃん!?」

チティルが叫ぶ


私はロドンとチティルの間に割って入る


薙ぎ払われるロドンの前脚を、私は両手で受け止めた


ロドンが驚いた様に一瞬固まる


「!」

チティルも驚愕の表情を浮かべる


前脚を受け止めた状態で私とロドンは固まる

一瞬の膠着



「やあ!」

私は掴んだロドンの前脚を思いきり右に振る


「ぐおぉぉぉぉ!」

ロドンの身体が浮き上がり右に引っ張られる


「え!?」

チティルが驚きの声を挙げる


私は両腕を振り上げる

その動きに合わせ、ロドンの巨体が上に浮かび上がる


振り上げた両腕を、私はそのまま振り下ろした

ロドンの身体が思いきり地面に叩きつけられ、大きな音と地響きが起こった


「うそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??」

チティルの叫び声がツィエンの丘に響いた


-------------------------


「いや~…凄いね…」

チティルが私の傍に寄ってきた


「確かにガワンの時もやるなあとは思ったけど、ここまでルシュちゃんが強いなんてね…

うん、凄いよ!」

パタパタと翼を振って驚きを表現するチティル


「えへへ…」

チティルの言葉でつい嬉しくなってくる



ロドンは私が地面に叩き付けた後、私が追撃を入れるよりも早く

前脚を引っ込め、フラフラしながらも、ものすごい勢いで逃げて行った


既にその姿は見えなくなっていた



「ふぅ…」

少し疲れたので、その場に座り込む


不意に目の前に何かが落ちている事に気付く


「これ…」

私の言葉にチティルが反応して、私と同じ方向を見る


「ロドンの爪と脚の殻かな…?

あの勢いで叩き付けられたから取れたのかも。

高く売れると思うから、持って帰ろう!」



「うん」

少し大きいけど、持って帰る事は特に問題なさそうなので、

ロドンの爪と殻を拾おうとした時、その奥に見覚えのある植物が目に入る


「あれ、これ…」

ギザギザに尖った青緑色の葉と茶色い茎、

葉の根元には白く先端がやや尖った丸い実が付いている


チティルも私の見つけた植物を見つめる

「これ、サキスの草だよ!

ほら、お店で見せて貰った実と同じ形!」


チティルの言葉が徐々に染み渡るように感情がこみあげてくる


「やったぁ…!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ