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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第1章 異世界と魔族の村
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第4話 商人

ラズボードを撃退した出来事の数日後


「お、なんだアレは」


村の入り口に大男がいる

その隣に、子供?


「お、あれはピウリだな」

一緒にぶらついていたテオックが言う


「ピウリ?」


「商人だよ、たまに町からこっちに来るんだ」

そう言ってテオックはちょっと家に戻ると言って走っていった


「商人ね…」

町と言われているのはマーテンと言う町で、

大体アステノから徒歩で1日半くらいは掛かる場所にあるらしい


あの大男がピウリかな?と考えていると、

子供がこちらに気付く


「あれ、人族だ!」

と声を上げた


俺は子供と大男に近づく

二人は馬を二頭連れていた、

世界が違うから見た目とか何か違うのかと思ったが、俺の知っている馬だった


「おー、やっぱり人族だー珍しーねー」

子供が言う


肌が緑色、髪が薄い橙色でセミショート

くりっとした丸い目をしている

人間の女の子に見えたが、良く見るとゴブリンの女の子の様だ


「ピウリさん?」

二人に対して話しかける


「そーだよーアタシがピウリ、

こっちの彼はフリドー君ね」


ピウリってこの女の子の事だったのか


「どうもッス」

とフリドーが頭を下げる


身長は優に2メートルを超えるだろう、褐色の肌、頭には小さな二本の角がある

オーガだな、村人にはいないけどオーガと言う種族については話で聞いていた

にしても見た目は厳ついけど雰囲気といい、タレ目気味と言い、

大人しい印象を受ける


「ねーどうして人族がアステノにいるの?

旅人ー?」


「まあ色々あってね…」


自己紹介を兼ねて軽く自分の事をピウリに説明する


「ふーん、そりゃ大変だー」

とピウリが言っている間に


「おーい、ピウリー」

と言いながらテオックがやってくる

手には麻袋が握られていた


「おー、テオックじゃん」


「これ今回の分だから買い取ってくれ」

と言って麻袋を差し出す


「ちょっと見せてねー」

と言ってピウリが麻袋を開き、その場に座り込む


中身は俺とテオックが森の中で採取した薬草やハーブ、キノコ等だった


「ふむふむ…」

と言いながらピウリが一つ一つ確認する

隣にフリドーが座り込み、一緒になって中身を確認している


「ピウリが来た時はいつもこんな感じで薬草とかを売ってるんだよ、

他の村の連中も育てた果物やら工芸品やらをピウリに買い取ってもらってるんだ」

テオックが説明してくれた


村の中では基本的に物々交換だった事もあり、お金のやりとりをしている所は

あまり見た事がなかったので、お金についてそこまで考えた事が無かった


「村の外に出るときとか、こうやってピウリから買い物する時に必要って事か?」

テオックに尋ねる


「ああ、アステノでは手に入らない物を持ってきてくれたりもするからな。

わざわざ町からこんな所にまで来てくれるなんて、ありがたいけど物好きだと思うぜ」

とテオックが答える


「町かあ」

生活に慣れるまでは忙しくて考えた事が無かった

町…マーテン、どんな場所なんだろうか


「ここの薬草は良い薬になるからねー、他にも珍しいものもあるし、

結構良い儲けになるんだよねー」

薬草を吟味しながらピウリが言う


そして、ピウリが立ち上がり

「査定終わったよー」

と言った

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