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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
134/290

第23-5話 ルシュ、頑張る!!!!

チティルと別れ、まだ巡っていない薬屋へ移動する

残りの2店舗の内の遠い方にはチティルが向かってくれるので、

私は近い店舗を目指す


あまり通り慣れない道に入ると迷ってしまう可能性もあるので、

一度大通りに出る


次の店舗は更に西にある

ピウリは曲がり角に目印になる建物を描いてくれているので、

間違えないように注意して見ていく



「ここだ…」

目印になる武具屋を右に曲がり、小道に入る


少し進むと小さな看板の薬屋が視界に入ってきた


「材料、あるかな…?」

期待と不安が入り交ざる、ここで見つからなければチティル頼みとなる


……



「……」

この店にも無かった


チティルはここに向かうと言っていた、

彼女が来るのをここで待とう


……


上空から影がよぎる


「おまたせ、ルシュちゃん」

チティルがゆっくりと下降し、着地する


「薬の材料、あった?」

これが一番気になる点だ、前置きせずに尋ねる



私の質問に、チティルは申し訳なさそうに表情を曇らせる

「ごめんね~、アタシの行った店にも無かったよ」


結局見つからなかった、力が抜けて肩を落とす


「でも、ルシュちゃんが行ってない薬屋、一つだけ心当たりがあるよ。

もちろん薬の材料が見つかるかどうかは分からないけど」


チティルの思わぬ言葉


落としていた視線が上がり、チティルを捉える


彼女は私の視線をまっすぐ見据えてから笑う

「思い出したんだよね。

ちょっと場所が良くないけど、折角だからね。

ここからそこまで遠くないから、一緒に行こうか」


私は頷く


---------------------------

私とチティルは街の中を南西に移動していた

建物の様相が変わり、古びた建物や

所々廃墟の様になっている建物も見受けられる

徐々に道に物が増え、ヨウヘイと行ったチアンが悪いと言われてる場所

スラムに入っていた


「こんな所にある薬屋だし、品ぞろえはあんまりよくないかなあと思ってたけど、

普通の薬屋とは扱ってる物が違うかも知れないからね」


チティルはスラムでも特に警戒する様子も無く進む


周辺の住民はこちらを気にしている様だが、明確に何かをする様子はない


「チティルさんじゃないですか」

唐突に声を掛けられた


声を掛けてきたのは道端で座っていたオーク

顔つきが厳ついと言えばいいのだろうか

目つきが鋭い


「やあやあ、こんにちわ」

チティルは特に物怖じすることもなく挨拶する


「今日はレゾルさんとムーグさんは?」


「いないよ、今日はこの娘とデートだからっ」


チティルの言葉を聞いて、オークが私の方を見る


「そうですか、チティルさんなら大丈夫だと思いますが、

最近この辺りでスリや強盗するような連中がいるみたいで、

ボスも頭を悩ませてました。

お気をつけて」


オークの親切な忠告にチティルは翼を振って応える

「お~、そうだったんだね、ありがとう」

チティルの言葉にオークは頷く


オークは私の方にもちらっと視線を向けたが、すぐに視線を他所に移した

あまり興味がないのだと感じた


また歩き出し、数分経ったときにチティルが口を開く

「そろそろ薬屋だよ、あると良いんだけどね~」


その言葉の後に曲がり角を曲がると、木造で所々が蔦に覆われた

周囲と比較しても異様とも取れる建物が目の前に現れた


「ここだよ、じゃあ入ろうか」

チティルの言葉に頷き、建物の扉を開いた

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