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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第22-13話 安堵 その3

森から外へ出る


街道へは草原を挟んで少し距離がある

視界が一斉に広がり、遠くまで見渡せる


開放感のある光景、ようやく森を抜け出せたことで

俺は胸を撫で下ろした


草原から街道へ移動し、街道を北上すると

ぼんやりと見えていたマーテンの建物がはっきりと視界に映るようになった


「さあ、後一息だよ~」

チティルが明るく話す

彼女は俺達を励まそうとしている事が分かった


その直後

「あ、ちょっと、くすぐったい~」

チティルが声を出す


ルシュがチティルの翼を撫でている様だが、

どうにも弱い所を触っているらしい


「ちょっと、ダメだよルシュちゃん。

あははは…」


楽しそうな二人の様子をムーグはやれやれと言う表情で見ている


そんなこんなで何とか俺達はマーテンに戻る事が出来た


---------------------------------


「俺達は西支部の方へ依頼完了の報告へ行く。

ここでお別れだ」


マーテンの入り口でレゾルが話す


ルシュがチティルの背から降りる

疲労は結構取れた様で、足取りは安定している


「今日は本当にありがとう、本当に助かったよ」

俺は改めてレゾル達に礼を言う


「ありがとう」

ルシュも俺に続いて礼を言う


「今度からは仕事は良く選びな、

ま、せいぜい頑張るんだな」


ムーグの物言いには以前の俺ならカチンと来ていただろうが、

助けてもらった手前、そういう気にもならない


ルシュもこの言葉に不満そうな顔はしていない


レゾル達が背を向けて立ち去ろうとする


「も~、ムーグったら!

それじゃあね、ルシュちゃん、新人クン」

チティルが翼をパタパタと振って声を掛けてくる



…俺は新人クンなんだな


等と思いながら俺とルシュは彼らを見送った


---------------------------------


「無事だったんですね!

良かったー…」

モアさんが嬉しそうに話す


「あはは…何とか…」


俺はモアさんに依頼中の出来事についてかいつまんで話をした


「レゾルさん達に助けてもらったんですね。

そんなにボロボロになって…

もう、次からは安請け合いはしないで下さいね」


心配させてしまったモアさんには申し訳ない気持ちになる


そして、依頼された黄光石の入った袋を提出する


やや足りないと思っていたが

ムーグが渡してくれた黄光石が大きかったので

何とか依頼達成分になっていたようだ



「はい、依頼品の提出を確認しました。

報酬はこちらになります。

今日はゆっくり休んで下さいね」


俺達は報酬を受け取り、家路につく

モアさんの言う通り、今日はゆっくり休もう…

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