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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第22-2話 素材採集依頼 その2

マーテンを南東に出て街道を暫く進むと、

そこには南東から北西へと流れる小川がある


マーテンの南東には大きな湖があり、その湖から流れている川の一つである


シャグは水辺には近寄らないので、

この川に沿って北西へ向かうのが比較的安全なルートだと教えてくれた


黄光石はこの川を暫く先に進んだ所から森林地帯の中で採れるらしい



黄光石はマーテン周辺で採れる鉱石で

その名が示す通り、黄色く淡く光る石だ


マーテンで生産される家具や装飾品に使われる事が多く、

特産品の一つになっている


希少性は宝石ほどは高く無く、それなりの数が採れるので

重要ではあるが貴重な物ではないらしい


それなりの数が採れるなら、何故今回の依頼があったかと言うと、

このマーテンの南東のこの丘陵のある森林地帯では質の良い黄光石を採る事が出来るからだ

オークの青年サルグの勤める工房では良質な黄光石が不足しており、

その補充が必要になったとの事だ


しかしこの森林地帯はシャグを始め危険度の高い魔獣が徘徊している場所であり、

ここの黄光石の採掘、採集は手練れの冒険者が受け持つ事が多い


俺達はマーテンの南からまっすぐ森林地帯に入るのは危険であるとして、

南東の街道から川沿いに北西に進む回り道ルートを選んだ


川沿いは小石や砂などの川からの体積した沢になっており、今は河川の水量がそこまでないので

比較的平坦な地形を進むことが出来る



シャグは水辺に近寄らないとはいえ、他の魔獣が居ない訳ではない

川沿いに進み始めてから、既にガワ2体と交戦している



討伐依頼で戦う事も多い魔獣なだけに、それほど苦労する相手ではなかったが

魔獣が出る場所と言う事は、休憩を取るのにも安心出来ないと言う事になる



魔獣は解体すればその素材を街の店で売る事も出来るが、

荷物が増えるので、このガワについては牙だけ回収した



川沿いに進み始めて1時間程経っただろうか、川の水底が太陽に照らされ、黄色く反射する様になってきた


ルシュも気づいた様で、川に近付き底を凝視している


「この辺りから森に入れば良いのかな」

ルシュが問いかけてくる


「モアさん達の話の通りなら、この辺りで良さそうだな」

俺とルシュは少し身構え、沢から離れて慎重に森の中に足を踏み入れた

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