表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
116/290

第21-11話 洞窟探検 その8

野営は特にトラブルも無く終わった


体をゆさゆさと揺さぶられる感覚で目を覚ます


目を開けた俺の目の前にぼんやりと青色の瞳が映る


「おはよう」


「…おはよう…」

セリーディの挨拶に俺は返事する



節々が痛む体を起こす

土の上の寝心地はあまり良く無かった


見渡すとみんな既に起きている様だった


軽く全員に挨拶してルシュを見る


ルシュは少し眠たそうに見える


「大丈夫か?」

俺の返答にルシュは少しあくびをして答える

「うん…」


疲れが取れていない様だ

それは俺も同じか



干し肉で朝食を済ませ、俺達は洞窟を抜け出すために出口へと移動を始めた


……石の大扉に到着した時、セリーディが扉に手をかざす

それに反応し、大扉がゆっくりと閉じる


「他の冒険者や、盗賊が入ってしまったら困るからね、

この扉があったのは逆に都合が良かったよ」

アロンが話す



その後の帰り道にも魔獣やゴーレムが出てくる可能性は当然あるため、

行きと同じように隊列を組み、警戒しながら進む


-------------------------


帰り道は特に何と出くわす事も無く順調に進んだ


そのまま洞窟を抜け、外に出る


「無事に脱出だな」

エルカンがまぶしそうに空を眺めて話す


アロンやセリーディの顔に安堵が出る

俺もこれまでの疲れがどっと出てきて、思わず荷物を下ろしたくなってくる


「さあ、街道まで頑張っていこうか」

アロンの言葉に俺達はゆっくりと歩きだし街道を目指した


-------------------------


草地を進み、街道へと出た

人や馬車が往復する事で、均された道に懐かしさすら覚える



ここでアロン達とは別れる事になった

俺とルシュは北のマーテンへ

アロン達は南のアドザに行く為だ


「俺達とアドザに来てもいいんだぜ?」

エルカンが提案してくれる


「今回は結構くたくたになったからね、少し休養を取りたいと思ってるよ」

俺はもちろんそうだが、ルシュが既に疲れてしまっているので、

十分な準備をしない遠征はまだ早いと感じる


「急な誘いだったからね、次はしっかり準備出来てる時に声を掛けるようにするよ」

アロンの言葉に俺とルシュは頷く


「ヨウヘイ、ルシュ、楽しかったよ、ありがとう」

セリーディが俺達の前に来て手を差し出す


俺とルシュはセリーディと握手する


彼女は満足そうに頷いた



「そうそう、今回の報酬だけど…」

そういいながらアロンが俺に小金貨を2枚手渡す


「200ラント…!いいのか?」

俺は思ったより大きな額に驚いた

今回の探索はルシュの活躍はあったものの、

アロン達だけでも十分こなせるレベルのものだと思ったからだ


ルシュも目を丸くして見ている


「もちろん、依頼主を満足させられる結果だと思うから。

まだ報酬は決定して無いけど、これくらいは渡せるよ」


「皆異論無いよね?」

アロンはエルカンたちを見渡して尋ねる


エルカン、セリーディ、セドはすぐに頷く


「ま、そういう事だから。

依頼の報告はオイラ達がアドザで行うよ」


「今回もありがとう」

「楽しかった」



俺達の言葉にアロンが笑う

「君達は良い冒険者になるよ、また一緒に仕事をしよう」


そういって俺達は北へ、アロン達は南へ向かって移動を始めた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ