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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第21-8話 洞窟探検 その6

ルシュの突然の確認の言葉に俺は一瞬戸惑う


もしもこの扉を力で開ける事が出来てしまったら、

それはルシュが普通の魔族ではない事をアロン達に知られてしまうと言う事だ


これまでルシュと行動を共にしてきて、

彼女は物事を考え無しに実行する様な性格ではない事を理解している


「試してみたいって事?」

俺の問いかけにルシュは頷く


アロン達は依然扉の事を調べている



ルシュが扉を開けてしまうと、アロンやセリーディは疑問に思うだろう

その時に上手く誤魔化す事は…難しいだろう


だからこそ、ルシュは俺に確認してきたのだ


「うーん…」

ルシュの意思を尊重させたいが、リスクも大きい…

どうすれば良いか…


ルシュは俺を見つめている


俺が悩んでいると、セリーディの声がした




「アロン、これ」

アロンがセリーディの元へ行く


俺達も二人の元へ移動する


「ここに光を当てると、色が変わるみたい。

多分、魔力に反応しているんだと思う」

セリーディが説明する


確かにセリーディの言葉通り、彼女の魔力の光に当てられた扉の一部が

青白く光っている



アロンが光っている部分を調べる


「オイラが触っても何の反応も無い、特に仕掛けも無さそうに見えるけど…

セリーディ、触れてみてくれるかい?」


アロンの言葉にセリーディが頷き、光っている個所に手を触れる


直後、扉が鈍い音を立てて揺れる


「一旦下がろう!」

アロンの言葉に俺達は後ろに下がる


その間、扉が奥に向かってゆっくり開いていく


「魔力を持つ者に反応して開く仕掛けか…」

アロンが呟く


「俺の力でもびくともしなかったのに、すげえもんだな」

エルカンは感心した様子だ



俺はルシュの様子を見る


「ちょっと気が抜けちゃった」

ルシュが俺に向かって呟く

少し安堵している様に見える


好奇心と自分の正体がバレるリスクの板挟みから解放されたからだろうか


「奥にはまだ何があるか分からないし、頼りにしてるよ」


俺の言葉にルシュは頷いた

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