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鬼哭  作者: ツヨシ
43/53

43

ずいぶんと時間が経った。


腕時計を見ると、午後三時。


神社に着いたのが十二時ごろだから、三時間もずっと戦っていることになる。


もちろん休憩はなしだ。


――これはいつ終わるんだ?


清武が不安の目で見ていると、その時がやってきた。


飛燕と飛燕もどきが距離をとり、お互いに睨み合っている。


そして魁斗と魁斗もどきが、紫苑と紫苑もどきが飛燕の立ち位置に近づいてゆく。


清武には、魁斗と紫苑がそのように誘導しているように見えた。


そして二組と飛燕がさらに近づいたとき、紫苑が後方にいた魁斗もどきにナイフの一本を投げつけた。


「ぐわっ」


ナイフは見事に魁斗もどきの背中を貫いた。


「よっしゃあ」


次の瞬間には、魁斗の戦鎚がもどきの脳天に突き刺さっていた。


飛燕はすぐさま、ナイフ一本となり劣勢となった紫苑の加勢に入った。


紫苑もどきは後ろから槍で突かれ、同時に前からナイフを突き立てられ、その全てを防ぐことが出来なかった。


離れていた飛燕もどきが慌てて駆けつけたときには、すでに三対一の構造となっていた。


結果は考えるまでもない。


飛燕もどきに勝ち目はなく、そのまま地に伏した。


「ふう、やっと倒せたぜ」

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