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鬼哭  作者: ツヨシ
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どう見ても半端でなく寂れてはいるが、それなりの規模を誇る神社だった。


「目によると、ここが村の入口だそうだ」


「はいはい、目は賢くて聡明でいらっしゃる飛燕様が、さぞかしお気に入りなんでしょうね。よかったですね。賢くて聡明な飛燕様」


「……で、この神社にラスボスの前の最後の敵がいるそうだ」


「そうよ。馬鹿みたいにすねている場合じゃないわよ。馬鹿みたいにじゃなくて、馬鹿そのものだけど」


「おう?」


「ああん?」


「二人ともやめろといっているだろ。ここには強敵がいるんだぞ」


「わかったるわよ」


「はいはい、わかってますよ。賢くて聡明な飛燕様」


「……それじゃ、入るぞ」


飛燕がぼろぼろの鳥居を通って神社に入り、魁斗、紫苑、清武がそれに続いた。


神社に入ると、魁斗も紫苑も先ほどとはうって変わって真顔になった。


魁斗が言った。


「それにしてもこの神社、見事なまでの廃墟になっているぜ」


「そりゃそうでしょうよ。鬼哭を崇め奉る村人にとって、神社なんて無用の長物なんだから。叩き壊されないだけでも、ましってものよ」


「叩き壊すのが面倒だから、ただ放置したんじゃねえのか」


「それも一理歩けど、今はそんなことで議論している暇はないわ」


「そう。もうすぐ二番目に強い敵が現れる。確実にね」


来た。目の前に立つのは少女。

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― 新着の感想 ―
[一言] 誤字報告ですの。 40話、下から三行め。 「一理歩けど」→「一理あるけど」 乾レナ チンポコにかぶりつく者
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