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鬼哭  作者: ツヨシ
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すると木が化け物と接したあたりで折れて、化け物にむかって倒れ、そのままその身体のなかに入ってしまった。


「おい、見ろよ」


魁斗に言われるまでもなく見ていると、スライムの中にあった木がみるみる小さくなっていき、やがて消えてしまった。


その時、清武は気づいた。


スライムが通ったところにあった草が全てなくなり、こげ茶の土がむきだしになっている。


紫苑が言った。


「あいつ、消化してるんじゃないの」


「ああ、そのようだぜ。くそっ」


「これはまた、やっかいな」


「で、どうするのよ」


「物理的な攻撃は、あいつには効かない。それなら物理的でない攻撃をするしか手はないだろう」


「あれね。でも効くかしら」


「このままなんにもしなきゃ、あいつに黙って消化されるだけだぜ。それでもいいのかよ」


「いいわけないでしょ」


「だったらやることは一つだぜ」


巨大スライムが再びむかって来た。


紫苑が前に出て、そいつにむかって力強く人差し指を突き出した。


「えい!」


するとスライムの中心が大きくへこんだかと思うと、その動きを止めた。


が、再び動き出した。

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