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鬼哭  作者: ツヨシ
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それを紫苑が再び投げた。


それは別のサラマンダーの首の辺りを貫いた。


こうして数十匹はいたであろうサラマンダーが次々と戦闘不能におちいり、やがて動いているものは一匹もいなくなった。


あれほど燃え盛っていた火も消えている、紫苑が地面に降りた。


「片付いたね」


「そのようだぜ」


「思ったよりも簡単だったな」


「ああ、期待して損したぜ」


――いったいこの男は、なにを期待しているんだか。


そう考えながら、清武も木から降りた。


「それじゃあいくぜ」


「行きますか」


「あたいが号令かけるつもりだったのに、なに勝手にかけてんのよ」


三人は慣れた道を歩いているかのように、進みだした。清武が慌ててついて行った。



どれくらい歩いたのだろうか。


急に草の生えた広場のようなところに出た。


「ありゃ」


「これは……」


「なんだかとっても怪しいわね」


みなで広場をながめていると、その中央付近に何かが現れた。

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