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「なんですって。じゃあ玄人の魁斗さん。どう違うのか、ぜひとも素人のあたいにご教授願いたいですわね」
「寝て起きて、少し歩いた場所が集合場所だ。だからちょっと違うぜ」
「はあ? なによその頭の悪い小学生みたいな屁理屈。玄人様ならもうちょっと気のきいたことを言いなさいよ」
「なんだと」
「おいおい、もうそのへんにしとけよ」
飛燕がそう言うと、意外なことに二人はあっさり引き下がった。
この三人はこの三人で、ちゃんとバランスが取れているのかもしれない。
戦闘中のコンビネーションにも目を見張るものがあったし。
しゃべらなくなった分だけ食事が進み、さばいた肉はいつの間にかなくなった。
魁斗が言った。
「よし晩飯終わり」
「ちょっと、これが晩飯なの。しばらく経ってからもう一度食うんじゃなかったの」
「そんな話は知らないなあ。で、食べてすぐに寝ると牛になるから、寝るのはそうだな。四時間後くらいかな」
「四時間後でも、まだ九時前よ。いつもならギンギンに起きている頃だわ」
「たまにはいいじゃねえか。おっとそれまで食後の運動をかねて、薪でも集めてくるとするか」
「しょうがないわね。あたいも行くわ。飛燕は清武さんといてね」
「わかった」
二人がいなくなると、清武は飛燕に聞きたいことを聞いた。
「あの二人って、いつもあんなのですか?」
飛燕は清武の顔をじっと見てから言った。




