表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼哭  作者: ツヨシ
19/53

19

実にさわやかな笑顔である。飛燕が言った。


「清武さん、ご無事でなによりです」


「いえ、こちらこそ」


「まあ、あいさつはそのへんでね。ところで中ボスは出てくるのかしら?」


紫苑が似ている方向を見て、魁斗が言った。


「出てくるんじゃねえか。ひょっとしたらバグかなんかで、出るに出られなくなっているのかも知れねえぜ」


――ゲームじゃないだろう。


清武は心の中で突っこみを入れた。


全員で森の先を見ていると、先ほどの化け猿が現れた。


そしてその数がどんどん増えてゆく。


「中ボスが出てくるのかと思ったら、雑魚キャラがまたのこのこ顔出してきやがったな」


「いや、ちょっと待て」


「なんか様子がおかしいわよ」


化け猿は集まったかと思うと、なんと近くにいるもの同士で合体を始めた。


そして次々と合体を繰り返してゆき、とうとう一匹の大猿となった。


顔はタツノオトシゴもどきのままだが。


その身長は十メートルを軽く超えそうだ。


「こんだけ木の生えているところであんなにでかくなって、ちゃんと動けんのかよ」


「どちらにしても倒すのは一匹でいいようだな」


そう言うと飛燕は、無造作に槍を投げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ