表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼哭  作者: ツヨシ
16/53

16

清武も上を見た。


そこにはそいつらがいた。


木にしがみついているなにかでかいもの。


清武がざっと数えただけでも、二十体はいる。


「さあて、第二ステージの始まりだぜ」


三人とも武器を構えた。飛燕が言った。


「敵は前方にしかいないようです。清武さん、下がっていてください」


「わかりました」


清武は化け物の方を見たまま、後ろ歩きで下がった。


飛燕はそれを見届けてから、前に視線を戻した。


木にしがみついていたものが次々に降りてきた。


全身真っ黒い毛が生で覆われた、類人猿みたいなもの。


しかしその顔はタツノオトシゴをぐにゃぐにゃにしたようなもので、頭に二本の角が生えている。


身長は二メートルを超えているだろうか。


そんなやつらがそろってこちらを見ているのだ。


「犬みたいなやつ、鳥みたいなやつに続いて、今度は猿か。もっと強そうなの、いねえのかよ。ったく、しょうがねえなあ。みんな、行くぜ」


魁斗がそう言うと、右へ走った。


紫苑と飛燕がそれに続く。


――速い。


足場が悪く、木があちこちに生えている中、三人とも考えられないスピードで走っている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ