プロローグ
はじめての小説で緊張してます。
作者が小学校の頃に発案したキャラクターを修正したりして、作ってみました。
文章を書くのは得意な方ではありませんが、どうぞよろしくお願いします。
寒雨が降る日だったが天気予報では今日は雪が降ると言っていたな。傘を忘れて防寒用のコートも役にたたない。
頬を伝っていく雫が、体温を受け取り落ちていく。
目の前で横たわっている同僚の言葉を遮るかのように雨は一層強さを増していった。
そして僕に背を向けていた影はゆっくりとこちらに振り向いてにんまりと嗤う。それはまるで悪魔のような、鬼のような印象だったのは顔の左側のほぼ全体が赤く染まっていたからだろう。
横たわる彼は僕に向かって何かを訴えているけど聞こえない。
肺をやられて声が出ないようだった。
「ああ…可哀想だね。君も、君も社会に殺されていくんだ」
はじめてそいつが口を開いた。両方にゆっくりと順番に目を向けると、下に向けた銃口の引き金を引いた。
ビクンと体が固まる
動かなくなった彼は眠るように目を閉じていた。
二人の足下の水溜まりは赤く染まっていき、やがて溢れて雨水に薄められていく。
「それじゃあ、またね」
再び銃声が響くのにそう時間はかからなかった