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一話
平凡な日常。
朝から学校に行ったり、友達と話したり遊んだり・・・
そんないつもと変わらない生活を南方清二はこの日9月19日も送っていた。
いや、送るはずだった。
放課後になりいつもと変わらない道、風景を見ながら帰路についていた。
(何か面白い事起きないかな)
などと、清二が考えていると何かが道に落ちていた。
「なんだこれは?本?」
それは少年と少女が表紙に書いてある絵本のようなものだった。
清二がその本の表紙を不思議そうに眺めていると後ろから悲鳴が聞こえた。
振り返るとこちらに猛スピードで突っ込んでくる車があった。
(これまずくね!?)
そう思った瞬間清二の体が宙に浮きそして意識が消えた。
意識が消えてる間に夢のようなものを見た、
少女が一人の少年に話しかけている
「ねぇ、何してるの?」
「本を読んでる」
少年はぶっきらぼうに答えた。
「ふーん、楽しい?」
「え・・・まぁ・・・」
「せっかくなら自分で本を書いてみない?」
「は?」
ここで意識が戻った。