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結成! エバーフレンズ!

2016/09/12

本文修正しました

 




 リウマ大陸中央にそびえる独立峰【ディフル山】。

 雲よりも高い頂上には氷河の雪渓――万年雪があり、多くの水が流れ出ることから麓の町にとっては貴重な水源地となっている。

 周囲は深い樹海に覆われ地形攻略難易度が高く、また出現モンスターのレベルも高いことから一部の上級層を除けば足を踏み入れるプレイヤーはそう多くない。

 そんな【ディフル樹海】と【ディフル山】は、リウマ大陸で唯一の未制覇フィールドダンジョンであり、そのどちらかあるいは両方にレアアイテムが眠っているという噂も絶えなかった。


 その樹海の深部で、今まさに激戦が繰り広げられていた――。




 ◇




 ラミナと書かれた綺麗な青色のフォントが宙に舞う。


「はっ!」


 涼やかな女性の声。

 ひとつに縛り上げた長い銀髪を空になびかせ、烈声とともに引鉄を引いた。

 タン、と乾いた音に乗せて撃ち出されるのは鉛弾――否、淡い軌跡を残す“魔弾”だ。

 緩やかな弧を描き、魔弾は寸分違わず標的の頭部と思しき部位に命中する。


「どうですか――!?」


 受けた相手は、衝撃によってわずかに上半身を仰け反らせるも、何事もなかったかのようにすぐに身体を起こした。

 女性のネームカラーは綺麗な青のまま。

 少なくとも一般のプレイヤーに対する示威行為でないのは明らかだ。


『――――』


 対象の目深に被られた黒いフードの奥。

 女性を見る双眸には何の感情も込められていない。


「くっ……効果、確認できません!」


 女性は身を翻し、手近な樹木の影に身体を隠した。

 器用にくるりと銃を一回転させると、働いた遠心力によって銃身とグリップの接続部がカチリと外れ、ぽっかりと開いた口に次弾を手早く装填する。

 その間に次の移動先に当たりをつけ、飛び出したと同時に射撃、すぐさま相手の視界から消えるように再び身を隠す。

 遠距離戦の基本、ヒットアンドアウェイだ。

 女性の放つ魔弾は、対象の急所に命中している。が――


「やはり、この程度ではダメージを与えられませんか!」


 これが通常の戦闘やプレイヤーバトルであれば、女性の攻撃はクリーンヒット判定を与え、確実に大きなダメージを与えているはずだ。

 しかし、黒い外套の男――あるいは女なのか――黒いアバターにダメージを受けた素振りは見られない。


『…………』


 攻撃を仕掛けながらも完全に音と気配を殺し、身を隠しながら移動を行う女性の位置を的確に捉え続ける黒アバターの視線。

 女性の移動が速過ぎるのか、黒アバターは目で追いはするものの移動はせず、また攻撃を行う気配もない。

 名前のフォントは読み取れないほどに崩れたそれは、果たして本当にプレイヤーなのか。


「これならどうです――フォトンブリッド!」


 射出の度に激しい閃光を放つ銃弾を立て続けに撃ち出した。

 銃口を直視した相手の視力を奪う光属性の魔弾だ。

 幾重もの光の軌跡が黒アバターに突き刺さり、その身体を仰け反らせる。

 命中している証拠だ――が、やはりダメージを与えている様子はない。

 敵は変わらず女性を凝視するのみ。


「視力を奪った気配もありませんか! ――ならば!」


 女性は両手に構えた長銃を一瞬で分解し、組み上げる。

 さらにバックパックから抜き出したパーツをジョイントし、大口径の大銃を作り出した。


「その防御を貫通するまでです!」


 敵の視界圏へと身を躍らせ、真正面から銃口構える。

 魔弾が装填された機銃に眩いブルーのライトエフェクトが発生した。


「貫け――プラズマイーリス!!」


 高速射出された魔弾が対象に接触すると同時に、激しい青雷が雷鳴を伴ってフードの男を撃ち抜いた!

 雷の速度であれば、物理的、魔法的な防御とて難しいはずだ。


『…………ぐ……』


 フードの下から、重く、くぐもった声がわずかに漏れ出る。

 攻撃が通ったのか――?


『……ぐ……る……ル』


 ――否。


 それは男の唸り声なのか。

 ぐらりと揺れた頭は、傾いたままの角度で女性の方を向いた。


「まさか、これすら通用しないというのですか……!」


 血走った相貌の瞳孔は開ききっており、その焦点は合っていない。

 しかし、どす黒い感情を秘めた視線は、明確に女性の顔を射抜いていた。


『グアァァァーー!!!!』


 黒アバターが雄叫びを上げた。

 正面から衝撃波が扇状に広がり、立ち並ぶ木々を圧壊していく!

 一部の上位エネミーが使用する≪ハウリングデストラクト≫と呼ばれる範囲攻撃だ。

 やはりプレイヤーではないのか――。


「くっ、これは――!?」


 その効果範囲と威力を前に、隠れていることを無意味と悟った女性は即座に後方へ飛び退いた。

 衝撃波が女性の全身を打つが、彼我距離によって減衰したため致死は免れたようだ。


「な、なんて威力……!」


 だが今、それより危険なのことがあった。


『る……ル…………』


 黒アバターと目が合う。

 これまで隠れ蓑に利用していた周囲樹木――遮蔽物が、一撃で全て薙ぎ払われてしまったのだ。

 まともなスキルの撃ち合いでは分が悪い。

 その上、こちらの攻撃は一切相手に通用しないのだ。


「口惜しいですが……一旦引いて体勢を立て直します! ――ハイエレメント・シャトレール!!」


 ガンズベルトから引き抜いたありったけの魔弾を叩き込む!

 複合属性による衝撃に黒アバターがよろめいた。

 その隙に、女性は森のさらに奥へと消えていった。




 ◇




 もげ太一行がキヨウの都を離れて向かったのは、同リウマ大陸は西部にあるライア地方。

 セカンドシティと呼ばれるメルニカの町だ。


『ようこそ、メルニカの町へ!』


 町の入口に立つ商人風の男性NPCが案内を告げた。

 リウマ大陸からプレイを始めたプレイヤーであれば、同大陸のファーストタウン――ネネムから次の町となる。

 ネネムからメインクエストを進めていけば、ちょうど適正レベルになった辺りの依頼で訪れる町だ。

 木造りの村という形容がしっくりくるネネムと異なり、メニルカは文字通りの町。

 石で作られた建物は縦横ともに綺麗に立ち並び、間を通る道も敷き詰められたタイルでしっかり舗装されている。

 芝生に植えられた街路樹は、上部に堅い葉が房のように密集しており、温暖な気候と相まって南国のような印象を受ける。


「初めまして、綺麗な町ですね!」

『そう言われると嬉しいねぇ!』


 もげ太がそう返すと、褒められたことをNPCは嬉しそうに笑った。

 案内NPCと会話を行うプレイヤーも珍しく、トリガーによるリアクションがあることを多くのプレイヤーは知らない。


『そうだ、俺の行きつけの店を紹介してやろう。良かったら寄って行きな!』


 NPCから手渡されたメモ書き一枚をもげ太が受け取る。

 見ると、店の名前――“潮風”と男の署名――“ダーナン”とが記されているようだ。

 おそらくは喫茶店か何かの割引券か。

 同行してるベテランたちですら新しい発見に驚いていた。


「ありがとうございます!」


 もげ太は礼を言い、手を振って別れを告げた。

 NPCの男も少年の背に手を振っていた。

 普段素通りしていた案内人もこういったアクションを取ることがあるらしい。


「さすが……もげ太さんですねー……」

「だな」

「え? 何がですか?」


 リリルとエルニドが感心をした。

 初心者と一緒に行動することで、上級者も新たな発見をすることがある。

 こういった要素も、オンラインゲームのひとつの楽しみだ。




 ◇




 そうして、もげ太を先頭にメルニカの町に足を踏み入れた一行。


 現在、もげ太のレベルは18だ。

 ネネムであれば十分なレベルだが、メルニカを拠点に行動するとなればほぼ下限に近い数字だ。

 楓柳での寄り道が、大きな遠回りとなってしまったのだろう。

 その罪滅ぼし――というわけではないが、少年は神無風の面々が製作した装備を受け取っていた。

 やや和テイストとなった見た目とちょんまげとが合わさって一層愛らしい容姿となっている。

 ただし、アバター重視の防具なので数値はさほど高く設定されていない。


「この町でもげっちの装備も更新する必要がありそうだな」

「そうね。後でショップやマケボでも覗きましょう」


 ネームレスの提案に、スズランが頷いた。

 ショップはNPCの製作品、マケボ――マーケットボードは、プレイヤーの製作品が売られている場所だ。

 後者の方が性能が高く、稀少な装備を比較的安価で入手できることがあるのだが、目的のものが売られているかどうかはその時の運だ。


「うむ。その前に、まずやらねばならぬことがあるゆえの」


 キリュウがもげ太の横に並び、小さな手を引いた。

 少女が笑顔を浮かべている理由は、その“やらなければならないこと”にあるのだろう。

 待ちきれないといった様子がありありと感じ取れた。

 そして、それは少年も同じだ。


「はい! すぐに行きましょう!」


 手を引かれ、もげ太たちが向かった先は――。




 ◇




『こんにちは。初めまして』


 カウンターに立つNPCの女性が告げた。

 ここは、メルニカの中央付近にある【ギルド管理局】。

 一行の目的――主にギルドの設立や拡張、解散申請を行う場所だ。


『ギルドの設立希望ですか?』


 過去の入室記録により、プレイヤーによって言葉を使い分けているのだろう。

 システムの公式機関だけあって、NPCの口調にも抑揚がない。

 襟を正した紺の服装はキャップから爪先まできっちり整えられていた。


「はい、お願いします!」


 もげ太は、元気良く返事をした。


『では、こちらに必要事項を記入してください』


 さすがにイベントトリガーはないようで、事務的な手続きだけを述べてくる。

 そうして、ペンと記入用紙を挟んだクリップボードを手渡された。

 割とレトロな申請様式に見えるが、筆記した文字はオートコレクトにより清書処理されるという妙な機能が備わっていた。


「分かりました!」


 ギルドの新規設立にあたって、既に神無風から脱退は済ませてある。

 口にするのは容易いが、少年の性格上いざ抜けるとなるとどうしても躊躇してしまい踏み切るまでにかなりの時間を要した

 最後はゲンマに背中を押されて独り立ちしたのだが、彼とて別れは辛かっただろう。


「いよいよですねー。もげ太さんのギルド」

「あぁ。参加できないのが残念だな」

「ですねー……」


 蚊帳の外コンビは気落ちしながら言った。

 既にギルドに所属しているリリルとエルニドは、設立を見守ることしかできない。

 その設立に当たって必要な条件だが、初期費用を除けば特に定められてはいない。

 希望するプレイヤーが申請手続きを行えば自由に作成することができるのだ。

 ただし、申請にあたって各大陸の【ギルド管理局】に到達できる程度のレベルは必要になってくるかもしれないが。


「えーと……“もげ太”っと」


 もげ太は、口に出しながら必要事項の記入を行っていく。

 項目は、希望するギルド名および申請者の名前――つまり、ギルドマスターの登録だ。


「…………!」


 ペンを片手に、目をぱっちりと開いたまま硬直した。

 とある項目の手前、まるでPCがフリーズしたかのように少年は制止している。


「もげ太さん?」

「は、はい……」


 リリルが話し掛けると反応があった。

 単純に硬直していただけのようだ。


「もしや……ギルドの名を考えておらなんだのかの?」


 硬直の理由を察したようにキリュウは遠慮気味に尋ねた。


「…………です」


 言われ、もげ太は、しゅーんと(しぼ)み込んだ。

 小さい背丈がより小さくなる。


「ネトゲのあるある――だな」


 ネームレスの発言に、皆が無言で頷いた。


 ネトゲトラップ――名前入力。


 例えば、いざゲームを始めてはみたものの、キャラクター作成画面で良い名前が思い浮かばずに時間が掛かってしまったり。

 ストーリー進行後に増えるパートナーの名前だったり、またはペット名だったり――もしくは、今のようにチームやギルド名だったり。

 センスに富んだ者であればさほど苦にはならないのかもしれないが、そうでないプレイヤーは迷った経験もあるのではなかろうか。


「困ったわね」

「んー……けしかけたような手前、何か言えた筋合いはねーしな」

「あら。投げっぱなしは無責任よ?」

「あぁ。ま、そりゃそーだわな」

「こういうのって、結構迷っちゃいますよねー」

「経験者は語る――だな」

「そう言われると照れますねー」

「や。別に褒めちゃいねーだろ……」


 わいのわいのと仲間たちが雑談という名の議論を始めた。

 こうして見ると、どこにでもいるごく普通の仲良しパーティなのだが、面子が面子なのでどこに行っても周囲の視線を集めてしまう。

 何せ[レベル18]のもげ太込みでのパーティー六人の平均レベルは237だ。

 その数字ですら、二つ名持ちクラスの領域か。

 ギルド管理局内はプレイヤーが少ないのが幸いした。


「ふむ。経験者が何か助言をすれば参考になるんじゃないか? 由来とか」


 エルニドは、該当の二人にそう告げた。


「うーん。そうですねー」

「それも一理あるかの」


 目を合わせた二人がそれに同意した。

 リリルは“森羅万象”という有名な大ギルドのマスターだ。

 本来であれば、これほど自由の利く立場でないはずなのだが、その成り立ちが特殊なのと、サブマスターに色々押し付けているせいもあって奔放だった。

 キリュウもつい先日まで、“楓柳”のマスターを長らく務めており、これからギルドマスターを目指すもげ太にとって心強い存在となるだろう。

 ……両者ともやや不安な一面があるのはともかく。


「と言っても、森羅万象ってわたしが考えたわけじゃないですよ?」

「そうなのか?」

「はい。わたしは“ロードスイーツストロベリー”が良かったんですけど……多数決を取ったら旦那に軍配が上がっちゃったんですよー、クスン」


 と、白いフリルの付いたハンカチを片手に泣き真似をした。

 見てはいるものの特に誰も取り合わないのは慣れなのか、さすがのひと言に尽きる。


「むぅ……スイーツか」

「エルニドさんも、こっちの方がいいと思いますよね? ね?」

「え? あ、あぁ。そうだな」


 詰め寄られ、同意を余儀なくされる。

 四大ギルドがひとつ、ロードスイーツストロベリー見参――! と名乗られるよりは、森羅万象の方が無難で良かったのかもしれない。

 彼の密かな胸の内より。


「楓柳の方はどういう経緯で決まったんだ?」

「うむ。我も光のと大して変わらんのじゃ。ゲンマが名付けたゆえの」

「そうなのか……」


 ということは、かの楓柳のギルドマスターは戦天だが、創設者は花月ということになるのか。

 知り合った時は既に賊扱いされていた男が実は高名な人物であったりと意外な新事実だ。

 しかし、どちらも肝心の由来についての情報は得られなかった。


「まぁ、せっかく人数も居るんだ。皆から案を募ってみるのも参考になるんじゃないか?」

「あ、そうだね! さっすがエルニド!」

「うむうむ。これぞ焔の――まさにPTの父じゃの」

「誰が父か!」

「では、我が皆の案を取りまとめて進ぜよう!」


 反論を無視し、キリュウは軽く手筒を打った。

 何を考えているのか、その瞳は不自然なまでにきらきら輝いている。


「ささ、我こそと思う者は申し出てみよ!」



 ――考え中――



 しばしの時間が経ち、いつの間に用意されていたのやら全員の解答札が上がった。



【花の息吹】

【血に染まる大地】

【アーモンドショコラティエ】

【長船長光】



 結果はご覧の通りだ。

 天は十二天にネーミングセンスという二物まで与えなかったようだ。

 それに対し、頭上のネームに“司会者”の称号を付加したキリュウが嘆息する。


「主らはそれでも二つ名持ちか。情けないの」

「じゃあ、テメェが言ってみろ!」


 ネームレスに指摘され、少女はニヤリという笑みを浮かべる。


「くくく…………よう言うてくれたのじゃ」


 まさに待ってましたと言わんばかりの態度に皆が注目をする。


「聞けぃ、皆の者!」


 よほどの自信があるのだろう、バッと腕を横に一閃する。

 わざわざMPを消費してエフェクトが散った。


「我が考案するのは――――“戦国過激団”じゃ!!」


 〈どどーん!〉


「却下」

「却下だな」

「却下ですね」

「却下よね」


 奏でられる無情な四重奏(カルテット)


「な、何故じゃあ――!?」

「ネトゲにそういう類のネーミングは付きモンだが……スレスレ過ぎんだろそれ」


 珍しくまともなネームレスの意見に、うんうんと首を縦に振るエルニドとスズラン。

 さりげなく戦の文字が入っている点もとある案と同様。楓柳ペア揃って抜け目がない。


「?」


 もげ太はというと、何が何なのか全く分かっていない様子だった。


「くっ……これが比例代表というものかの……なんと世知辛いのじゃ……」

「ニュアンスは通じるが使い方が間違ってんぞ? どっちかっつと民主制だ」


 結局のところというか当然といえば当然ながら、最終的な意見はマスターとなるもげ太に委ねられた。

 仲間が色々とあーだこーだしている間に、少年も色々と考えていたのだろう。


「えーと……」


 少年は、指を絡めながら上目遣いで提案をする。


「“エバーフレンズ”とかどうでしょうか?」



 ――Ever Friends。



 和製英語だけに単語以上の意味は持たないが、安訳すると“いつも”や“ずっと”――意味合い的には『いつまでも掛け替えのない友人』といったところだろうか。


「あー……一歩間違えると、かつて友だホブゥッ――!?」

「てへっ、踵が滑っちゃいました♪」

「滑ってトラヨプチャギが出るかゴルぁ――!?」


 などとたまに博識を発揮する微妙に空気の読めない人間もいた。

 とはいえ、もげ太らしいネーミングとあって反対意見はなく、


「いいんじゃないか?」

「ですですー」

「うむ」

「そうね」

「……だな」


 一致で採決された。


『では、“エバーフレンズ”で登録いたします』


 用紙をNPCに渡して、正式に受理がされギルドが発足する。



 [ギルド≪エバーフレンズ≫が誕生しました!]



「おめでとう」

「おめっとさん!」

「おめですー」

「おめでとうなのじゃ」

「おめでとう」

「ありがとうございます!」


 仲間たちから拍手が送られる中、こうしてギルド【エバーフレンズ】は無事誕生したのであった。


「うーん……でも、発音的には“バ”より“ヴァ”の方がふげぅ――!?」

「………………」

「ごほ、げほっ! いきなり殴んじゃねーよ!」

「………………」

「え………あの。無言はやめてくれ。殴られるよかよっぽどキツイぜ……?」

「………………」

「その……すいません。俺が悪かったです」




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