神無の男たち
2016/09/03
本文修正しました
自由記名の公式BBS――。
神無風と楓柳との間に生じた出来事は、瞬く間にプレイヤーの間を駆け巡った。
========================================
しんじ:
新情報げっと
もう何から話せばいいのか分からないレベル
========================================
トルメロ:
いつもご苦労さん
で、今日は何?
========================================
桃尻ちゃん:
wktk
========================================
しんじ:
楓柳が負けた
========================================
トルメロ:
…………は?
========================================
レミングス:
これマジ話らしいよ
楓柳のフレも言ってた
========================================
タライ回し:
ガセネタ乙
って言いたいが違うのか
やったのどこよ
森羅? エンハ?
それともドラグーンとか鋼刃あたり?
========================================
B作:
おいおいマジか
楓柳落としなんて四大でも無理言われてたん
じゃなかったっけ
========================================
しんじ:
やったのは神無風って無名の小ギルド
なんでも影天が加わったぽい
========================================
トルメロ:
影天?
うそだろ?
========================================
銀刺のシンクローネ:
いくら十二天とはいえ、個人が手を貸した程
度で楓柳は落ちませんよ
何か裏があると見るべきです
========================================
リンカ:
例えば?
========================================
銀刺のシンクローネ:
影天以外にも協力者がいたのではないでしょ
うか?
キヨウでは他の十二天の目撃報告もあったと
のお話ですので
========================================
トルメロ:
そういや最近影と焔がツルんでるって話を聞
くよな
========================================
無式:
あと光天もな
========================================
フォックスゼロ:
リリル様はそんなことはしない!!
========================================
ワイドショット:
そうだ!!
ぶち殺すぞごるぁ!!!
========================================
穴メイト:
オウコラ!
シバいたんぞ無式ぃ!!
========================================
ベッドイン:
光天信者血の気多すぎるだろwww
========================================
赤い蛍光灯:
煽られてるけど…無式さんどうすんの?w
========================================
無式:
いつでも来い
キャラ名はゼノンだ
========================================
しんじ:
……え?
========================================
トルメロ:
は?
まじ?
========================================
パチの子:
ゼノンて……闇天?
========================================
穴メイト:
なりすましだろ
闇ギルドのトップがこんなとこにいるわけな
いじゃん
========================================
無式:
嘘かどうか躯岩で待ってるからすぐに来い
========================================
リアリィ:
なんかこれマジぽくね?
========================================
聖の人:
では、その果し合い!
拙者が見届けるでござるよ!
========================================
フラクト:
あ、これアカンやつや
========================================
ROM:
聖天wwww
なんかすげぇ話になってるwwww
========================================
タコメン:
本日の神スレww
========================================
しんじ:
こ、これはぁ――!
実況は俺に任せてくれ!
========================================
桃尻ちゃん:
ktkr
========================================
ダービー:
実況も何も瞬コロだろこれ
========================================
らいとたん:
逃げんなよー穴ーwww
========================================
トルメロ:
めしうま
========================================
哭霊のミルバ:
ちなみに逃げたら……抜きますよ?
========================================
穴メイト:
う……うわあーーーーーーん!!!!
ごめんなさいーーーーーーー!!!!!
========================================
今日もBBSは賑やかだった。
◇
神無風と雪組の抗争から数夜が明けた――。
キヨウの都は、今朝も変わらない。
都の中心である桜城の爆破され、トップである戦天が脱退したというのにだ。
元々、戦天は楓柳の力であり象徴――政や財に関わることのないプレイスタイルを送っていた。
治安や軍事は深雪、商業は白花が担当していたのだが、実際に動いていたのは雪組と花組だ。
残った副長や組員によりそれらは滞りなく行われ、さらには花月の手によって月組が再編されたことでむしろ円滑になったとさえ言われていた。
そうして、いつものように町人は巡回をし、商人は店を開けて客を呼び込んでいる。
違いがあるとすれば、連日、瓦版屋が号外をばら撒いていることくらいか。
「おはようございます、ゲンマさん」
少年もげ太が、一日の始まりを告げる挨拶を行う。
ここは町の片隅にあるあばら家――神無風の本部だ。
作りとしては普通の一軒家なのだが、作業効率を図るためか庭の広さと納屋の大きさには目を見張るものだある。
戦場で失ったのは、どうやら花火の製作、保管のための倉庫らしい。
どちらかといえば、倉庫の方が立派に見えるかもしれない。
「オウ。早ぇな、もげ太。今日は休みか?」
「あはは……そんな感じです」
苦笑を返す少年。
尋ねたのはリアルの日程についてか。
それを見て、神無風のマスターの目が光る。
「オイオイ、まさかサボりじゃあねぇだろな……?」
「ち、違いますよ!」
「怪しいなぁ……? ま、別にサボりが悪ぃって言ってるわけじゃねぇんだがよぉ」
「だ、だから……違いますって!」
もげ太は両手をグルグル振り回して抗議をする。
が、頭を片手で押さえられるだけで、あえなく無害化されてしまった。
「かかか! 冗談だ」
「もう……」
からかわれているだけなのは、少年も初めから理解している。
このやり取りを含めて日々の挨拶のようなものだ。
「どっちにしろ、あんまし若ぇのが一日ベッドで横になるってのぁ…………ま、あんま俺様も人のこた言えた義理ぁねぇがなぁ!」
こんな発言をして笑う辺り、彼も生粋のゲーマーなのだろう。
若いかどうかについては疑問を抱くところではあるが。
「そ、そう言われると……うう」
UWOなどの仮想世界にログインするためには、現実世界で端末を使用する必要がある。
大抵はヘッドギアという簡易式の機器を用い、身体を睡眠状態にしてプレイしているのだ。
つまり、ゲームにインしている=現実世界では就寝扱い――となる。
例えば、休日に24時間ログインした場合、向こうでは24時間の睡眠を取ったことになり、健康上それが良いかと問われると皆が揃って口を噤んでしまう。
ついで言ってしまうと、食事やトイレの際にAFT(Away From Terminal)――離席をするのは暗黙の了解。
「で、でも、運動不足にはならないんですよね?」
「医学上の統計じゃあそう言われてるわな。実際に、筋肉を動かしていなくとも脳が身体を動かしてると錯覚すりゃ筋繊維が活性化するとかなんとかってぇ話だが……」
元々は寝たきり患者のための医療用機器として設計されたものだ。
当時の名前をメディカルターミナルという。
その最終目標が社会復帰だとすれば、目が覚めても身体が使い物にならないのでは話にならず、脳の錯覚と同時に電極信号で全身を刺激する措置を取っていた。
結果的に、回復した患者がどれほどいたのかは定かになってはいないが。
「んな機能ついてんのは、ごく一部の高額装置だけだろ」
「あ……そうでした……」
転用されたものは、ダイブ機能がメインだ。
仕様に若干の考慮はあっても、医療用のものとは訳が違う。
一応、寝ながらにして全身の筋肉を刺激する付加装置なども販売されているようだが……。
「結局のところぁ、モノホンの二本足が大事――ってことだぁな」
ゲンマは、パンパンと自分の両足を叩いて示した。
アバターの足ではあるが、彼が言っているのは現実世界での話だろう。
「でも、ま。ここじゃあ、そんなもんはクソ食らえ――だ」
「きょ、極論ですね……」
「たりめぇだろぉ。UWOじゃ羽や翼がありゃ空飛べっし、エラがありゃ水中で呼吸もできるんだぜぇ? 自分で言っといて何だが、中は中、外は外よぉ」
「そ……そそ、そうなんですか?」
「お?」
もげ太の身体が小刻みにぷるぷると震えながらゲンマを見上げている。
合った瞳はキラキラと輝いていた。
――どうやら、思わぬ一言が少年の関心を大きく引き付けたらしい。
「本当に飛べるんですかね?」
「お……オウよ。まぁ、種族は選ぶと思うが……?」
ずいっと、もげ太が一歩を踏み込む。
「水の中で息ができるってことは……深海にもいけるんですよね? もしかして、宇宙も――!?」
「お……オウ? 確か、深海マップはあるって噂を聞いたこたあるが……う、宇宙はどうだろなぁ……」
さらにずいっと、もげ太が二歩三歩を踏み込む。
「うわあ…………凄いなぁ」
「そ、そうか……良かったなぁ」
ゲンマが少年に後ずさりをさせられたのは、これが初めてではなかろうか。
夢見る子どもパワーおそるべし。
「よーし! いつか絶対、空を飛ぶぞぉ!」
もげ太は、青いキャンバスを見上げながら拳を握り締める。
白い鳥が気持ち良さそうに旋回をしていた。
「いや、あのな……もげ太。おめーさんの種族は…………って、聞いてねぇなコイツ」
彼が肩へと伸ばした手は空を切り、少年は元気に走り去ってしまった。
ここだけの話、ゲンマは別大陸の出身なので、もげ太とは種族が異なる。
「ゲンマさーん、早くー! 仕事ですよー!」
「……オウよ」
そして、仮想世界だというのに仕事に追われる神無風のマスターであった。
彼は今や、キヨウの町で一番多忙の身なのである。
◇
シンボルの復興に慌しいキヨウは、町の至るところでも喧騒に包まれていた。
職人の多くが、人員に割り当てられているせいだろう。
「どいた、どいたぁ!」
「そこぉ前通るぜ!」
職人や商人たちにとっては稼ぎ時なのか。
資材や工具を手にしたプレイヤーたちの中には、時折神無風のメンバーの姿も見かけることもあった。
「…………はぁ」
そんな光景を退屈そうに眺め見るひとりの男。
腰の後ろにある交差式の鞘に下げられた二本の短剣。
そこに届くか届かないかという長さの三つ編みを三つ揺らし、彼は町を睥睨しながらゆっくりと歩いている。
作業を急ぎの職人にとって往来を堂々と行く存在は億劫であったが、彼の名前――特にカラーを見るや否や会釈をし道を譲っていった。
「ご苦労なこって」
そんな職人らを見送りながら男はぼやく。
血のように紅く彩られたタグには、ネームレスと記されていた。
申し訳ないと思う気持ちがあったのか、それとも単に人の多い通りが面倒になったのか。
路地角を曲がり、一本裏通りへと入っていく。
「……なんだ?」
すれ違いざま、大慌てで駆けていくプレイヤーと行違いながら。
◇
裏路地にたむろう男たち。
彼らは笑いながら先ほど得たばかり報酬を数えていた。
「へへへ……ボロい商売だな」
「まったくだ」
見るからにガラの悪い風体。
共通点は、全員が男であることと、揃いの羽織を身に着けていることにあった。
羽織には紋の上に“神無”の文字が大きく描かれている。
楓柳傘下のギルドメンバーだ。
勢力としては小さいが、月組の麾下にあり、プレイヤーもそれなりに腕の立つ面々が集まっている。
ただし、月組は長である月天の不在により実質的な権力はまるでなく、麾下の組織も他組から不遇の扱いを受けていた。
これまで慎ましく生きていくしかなかった男たちは、笑いながら口々にこう言った。
「まさに“神無風”様々だ」
――神無風。
楓柳を落としたギルドとして一躍有名になったギルドだ。
そのマスターは元・楓柳の大幹部――かの有名な花月。
まさに下剋上を為し得たといっていい。
しかも、本拠地の破壊のみならず、トップの戦天と白花まで撃墜したというのだからもはや驚愕をも通り越す存在だ。
そんな神無風と彼らの接点は――
「まったく無関係のギルドだってのに……俺らのこの背負いを見ただけで悲鳴上げて逃げてくもんだからよぉ」
――そう。
彼らと神無風との間に、一切の関係はない。
ただし、背中の“神無”の文字を目にした人間が彼らを渦中の神無風と勘違いをし、驚き慌てて逃げていくのだ。
「最初は“この神無風に何か用か?”――なんて、ついからかってみただけなんだけどなぁ」
初めはふざけ半分、遊び半分で始めただけだった。
それが面白いようにドはまりするので、試しに金品を要求してみたのだ。
するとどうか。
「まさか持ち金置いて逃げちまうとはよ。ははは、笑いが止まらねぇ」
こうして、彼らは裏路地を通った者に声を掛けては脅迫を繰り返し、労せず大金にありつけていた。
「普段、こんな真似すりゃすぐに深雪や眼鏡副官がすっ飛んでくるんすけどね」
「おぉ。今だからこそ可能な金稼ぎってわけよ。要はここの使い方だ」
言って、男は自らの腕と頭とを指し示した。
いくら有事とはいえ、ここは楓柳のお膝元。
中には強情なプレイヤーも居るのだが……
「こっちはメンバー総勢っすもんね」
「二、三人が息巻いたところで話になるかってんだ」
神無月は全部で十三人。
全員が集まることでこの路地を避けられても厄介なので、残りは付近で待機している。
ここに二人で見張りが一人、あとは荒事になればすぐに駆け付けてくるという寸法だ。
その見張りから男に連絡が入る。
「……おう。引き続き警戒頼むぜ」
「あ。連絡っすか? なんて?」
「なに。またカモが一匹こっちに向かってるってだけだ」
「おっ、きたきたー! また持ってるヤツだといいっすね!」
「あぁ――見るからに期待できそうな装備の人間だとよ」
顔を見合わせ、二人は小さく笑った。
◇
「――おう。この紋が目に入らねぇのか」
裏路地に入るなり行く手を遮られたかと思えば、いきなり背中を見せつけられる。
「……神無? なんだそりゃ」
男――ネームレスは、相手の背中に書かれた文字を正直にそのまま読んで告げた。
台詞が疑問形なのは、心当たりがなかったせいだ。
「あぁ? てめぇ、俺ら神無風を知らねぇってのか?」
「神無風? テメェらが?」
ネームレスは首を傾げた。
自身も神無風に身を置く立場にあるのだが、ゲンマともげ太を除けば他に面識のある相手はいない。
あとは倉庫でのどんぱちを隠れて窺って経緯から、数名顔が分かる程度だ。
「……悪いが、さすがに末端まで顔覚えてねー」
「誰が末端だ誰が!」
無言で指を差すと、相手は明らかな怒りを露わにした。
「……あ、そーか。考えてみりゃ俺も新入りの末端なわけか?」
「俺に聞くな! って、もしかしててめぇも神無風のメンバーなのか……?」
「まぁ、一応はな」
大っぴらに言いたいことでもないが、腕を組みつつ頷いておく。
すると、相手はこちらの頭上から足元までを眺め回し、
「――ははーん……。そうか、そういうことかぁ」
「?」
訝しむネームレスを置いといて、男は何やら得心した様子で首を縦に振る。
「てめぇも俺らと同業者――ってわけだな?」
「は? 同業者? ……どういう意味だそりゃ?」
「おう。隠すな隠すな。その見るからに嘘くさい赤ネ……この機に乗じて自演でもしてきたんだろ? それとも不正か?」
「…………はぁ?」
血のように真っ赤なネームカラーは、PKerの中でも奇抜と言えば奇抜な色だ。
あまりにも毒々しすぎて嘘くさく見えてしまうのも仕方がない。
「まさかネームレスなんてよぉ。それじゃあまるでどっかの“千人斬”じゃねぇか。ははは、さすがにちとやりすぎだぜ?」
「どっかの千人斬て……」
まさにその張本人なのだが、まるで信じられていない状況をどうしたものか。
いっそはっきりと告げることにする。
「つか、その千人斬なんだが」
「は?」
男は目を見開き、再びネームレスを凝視する。
そうしてしばらく観察したあと、またも苦笑した。
「はは、まさか。もし、てめぇが本人なら俺は今頃血の海に沈んでんだろ?」
「え?」
今度はネームレスが目を開く番となった。
確かにそう言われてみると……
「あー……」
これはただ、自称ギルドメンバーを斬るわけにもいかない――という彼なりの良識の範囲だったのだが、そもそもこれが赤ネの考え方として間違っているのかもしれない。
「……それもそーか?」
自身のことながら妙な説得力に納得してしまい、結果、本人が論破をされた。
またこのように偽物扱いされたもの初めての経験であり、ネームレスは色々な面で困惑を覚えた。
その様子が相手にどのように映ったのか。
「――よし。気に入った」
一体何を思いついたのか、男は自信あり気にその内容を告げる。
「面白いから、俺のギルドに入れてやるぜ?」
「いや、だから俺は神無風のメンバーだっつってんだろ……」
ネームレスは呆れ顔で返した。
一般プレイヤー相手に、彼がここまで疲弊させられるのも初めての経験だった。
もし、彼がフリーであれば、何かの弾みでその勧誘を受けていたかもしれない。
「はぁ…………ま、ちょうど花月んトコ向かうついでだ。テメェらもついて来い」
「ん? 花月?」
◇
「なあ、名無しの」
「あん?」
法被の男は、煙草を吹かしながら言った。
「……誰だぁ、そいつら?」
「誰って、神無風のメンバーだろ?」
ゲンマとネームレスが見据えるのは、先ほど裏路地から同行した男たちだった。
「ひっ、ひぃぃぃぃぃ……!!」
「かかっ、かげ……花月……!!」
「え、影てて……ブクブク……」
がたがたぶるぶるぶると身を寄せながら抱き合う男たち。
そんな男たちの羽織の紋にゲンマが気付いた。
「神無ぁ……?」
月の紋に浮かぶその二文字に。
「あぁ。テメェら【神無月】の連中かぁ」
「ひっ……へ? 知ってるんで……?」
男は頓狂な声を上げた。
まさかかの有名な花月に自分らのような小さなギルドの名を告げられるとは思ってもみなかったせいだ。
「オウよ。神無月の先代のリーダーは月組の関係者でよぉ。元々は花組も月組も俺様が世話してやったようなもんだし、知ってるってぇわけよ」
「先代って……あの、カンナさん……?」
「そうそう、懐かしい名前だなぁ、オイ! で、今はお前さんが神無月を引き継いでくれてるってぇわけか?」
「あ、は、はい……そうです……」
「そうかぁ。そりゃあカンナのヤツもさぞ喜んでるだろぉなぁ」
ゲンマが頷きながら遠い目をした。
その哀愁を受け、男は己の胸を強く抑える。
「いや……俺、そんなに褒められた人間じゃ――」
「――謙遜すんなぁ」
ゲンマは男の襟首を掴んで無理やりに引き寄せた。
「いいか、アホンダラ。テメェ信じて後ついて来てる仲間が十二人も居ンだろぉ。そいつらに対して足向けて寝るよぉな真似だけぁすんじゃねぇぞ?」
「え……? あっ、はいっ!」
「うぅし。いい返事だぁ」
満足げに言うと、ゲンマは背中を向けた。
法被には“神無風”の字が描かれている。
「こうして出会ったのも神無の縁――困ったことがありゃあ何でも俺様に言ってきなぁ」
「はっ――はい――!!!!」
こうして、ギルド神無月は更生し、キヨウを守る守備部隊の一員となる。
不正に得た金は全て持ち主に返却したそうな。
◇
「なぁ、花月のおっさん?」
「なんだぁ?」
「……あいつらって神無風のメンバーじゃなかったのか?」
「何言ってんだぁ、お前さんは」
「いやだって、見分けがつかねぇっていうかなんつーか……」
「ンなもん、メンバーならリスト見りゃ一発だろぉがぁ」
「………………は?」
こうして、ベテランぼっちは新たな機能を覚えたのだった。
ギルド名:神無風
メンバー数:24人
メンバー24:ネームレス
元々閑話でしたが、内容を少し変更しました。




