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藍猫古書堂  作者: 神寺 柚子陽
設定集Ⅰ
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メモですね。流してもらって構いません。



  四十九院家と八鬼衆

 史実には存在しない家々。歴史の転換点。鬼神の多大なる加護を受けし殺し屋家業の家。


四十九院家(つるしいんけ)

政治家一族。江戸時代は幕府高官の武士。通称「ツルシ首のツルシイン家」。

先々代当主が牢屋で処刑人をやっていた。

代々、自分に正直な家系で、仕事以外では、好奇心の赴くまま自由に生きるのが心条。

 一族内では「本家」と呼ばれる命令指揮系統の頂点、「鬼が住む」家。



文月家(ふづきけ)

 人間が記録を付け始めた太古の昔から、脈々と続いてきた朝廷の記録係の家。

 時代を記録し、人々の営みを記録し、朝廷や政治の裏側なども記録してきた文書作成を生業とする文官の家系――だった。

 戦国時代以前に没落豪族と成り果て、戦国時代に入ってから、最後の子孫「文月(ふづき)遊楽(ゆうらく)」で記録が途切れている。


 伝え聞くところによると彼女が5つの時、眼も髪も赤い子どもを拾い、数か月一緒に文月の家で暮らした。

――その時の文月家は、北条領の端っこの、国と国の国境に位置し、商業が盛んな商人達の交易拠点となる農村にあったらしい。こんもりと豊かな森が生い茂る山をひとつ所有するばかりで、あとの財産は畑と多大な書物が家一軒分丸ごとだけだったとか。――……数か月が経った頃だった。赤い子供を追って、乱破素破の忍者が村に押し寄せ、たった二人の手によって村は燃えてなくなり、その時に文月の記録の一部も消失してしまったらしい。惜しい事をしたものである。――

その後、「文月遊楽」は、当時、大和(奈良)の「乱世の梟雄」松永久秀の養子となり、数年、忍び働きをしたと伝え聞く。

戦国時代、日ノ本最速の忍び「藍猫」。

藍色の髪と紫の眼をした忍びの名は、隠叉持ち大名の間でひっそりと実しやかに伝わり、『禍福の猫』という黒猫の相棒の伝説とともに瞬く間に全国に広まった。

ただし、その姿を見た者はほんの一部だけ。その姿を見て生き残った者たちは、富に栄えたと伝え聞く。

 噂がぱったり消えた時期の後、文月の記録は再開している。

 編者は「風間遊楽」とその息子「イチイ」と表記されている。文月家の遊楽は、「風間」という家の者と婚姻を結び、子を(もう)けたらしい。

 これにて文月家は事実上、消え去ったのだが、時々「文月」の名で幽霊の如く編者に名があがる。それは必ずといっていい程、時代の節目の時期であり、転換期だ。

 不思議なこともあるモノであると私は思う。



双葉(ふたば)

 『八鬼衆』と呼ばれる家がひとつ。「試しの双葉」家。

 創始者は双葉(ふたば)芙蓉(ふよう)という女性。

代々女性当主がたつマッドサイエンティスト、職人の家として知られている。

実験大好き一族で、その天才的開発センスは、妖羅界屈指の技術者集団「河童一族」をしのぐとか、並ぶとか。

現在の当主は歴代最年少の天才科学者“双葉(ふたば)杞憂(きゆう)”である。筈である。



・水無瀬家

 旧姓:水無月家。江戸時代中期、借金による没落により改名。水無瀬(みなせ)家となる。

 『八鬼衆』が家のひとつ。「武の水無瀬」家。

 明治時代以前は武士の家系。商才はない。武術一筋の硬派系一族。

 


・四車家

 『八鬼衆』の家がひとつ。「葬送の四車(よつぐるま)」家。

 御調子者の男としっかり者の嫁が多い家系。

 代々、仏教を布教しているお寺のお坊さん。

 葬儀や弔辞を担う。



・五百扇家

 『八鬼衆』のひとつ。「魅惑の五百(いお)()」家。

 代々、日本芸能に従事してきた家系。美しい者がかなり多い。

 現当主は傾奇者。



・風花家

 『八鬼衆』のひとつ。「礼節の風花」家。

 地主の家系。

山の管理や、旅館経営などを行っている礼節の鬼。

 当主は代々、初代創始者の「風花六花」を名乗る決まり。

 現在当主は性別行方不明。



・神那岐家

 『八鬼衆』がひとつ。「言祝ぎの」神那岐家

 人魚に呪われた「七瀬姫」が興した家。神職。

 代々、人魚の呪いで、触媒無しではまともな生活すら、当主はままならぬ身。

 莫大な霊力をその身に宿す不老不死に近い者達の家。



・夜神家

 『八鬼衆』がひとつ。

 商人の家系。



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