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しるし2(詩集)

そんなの許さない

作者: さゆみ

あたしをキライになるなんて

そんなの許さない

絶対許さない


あたしがキライになるんだから

キライになってあげるの

そうじゃなきゃダメ


海藻たちがキラキラ笑ってる

手を差し出すから臆病に触れる

サカナになって戯れる時間


滑らかな空間で泡立つ遊び

快感的思考 泳ぎだす明かり

でもそれ以上照らすな


絞められたよ突然

あたしじゅう絡みつく

苦しいよ 息出来ないって


噛み付いて千切ってやった

あいつら全員バカ

あたしピラニア化


跳ぶ! お城のてっぺんに行く

長い階段を這い上がってく

そのうち手足だって生えるでしょ


短剣持ってるし

敵をぶった斬ってく

キライキライキライ


あたしがキライになるんだから

キライになってあげるの

そうじゃなきゃダメ


あたしをキライになるなんて

そんなの許さない

絶対許さない


お城のてっぺんの小さな窓から

まあるい月が見えた

大きくて赤かった


そんなの許さないって

吠えてみる








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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読いたしました。 なかなか哲学的で童話的な詩ですね。 めまぐるしく変化する場面ですが、一貫性があって奥深いストーリー性を感じます。 これ十分童話として起こせますね。 不思議な魅力がある詩…
2014/04/17 23:41 退会済み
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