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仏の加護

拝み屋が驚く


隆は祈祷を受けるが

仁左衛門は涼しい顔


仁左衛門の口から明かされる真実


もう…後戻りは出来ない

いきなり…拝み屋は俺の手をひっぱり祭壇の前まで連れて来た。



祭壇の前に正座させられ

拝み屋は振り向き…


『貴方の在業を消滅させないと生きながらの地獄を味わう事になります。』


『早く始めてくれ!!

こんな奴とは早くオサラバしてえんだ!!』


『そうですね…急いで護摩の用意をします。』


その時

『無駄だからやめときな…』と仁左衛門が口を挟む

仁左衛門を見て拝み屋が目を見開く。


『もう…喋りばじめてるのですか?

ここまでとは…』と声も出ない…


この頃位からから仁左衛門の口から膿の様な物が垂れ始めていた。


これが…臭い…


この臭いに釣られてか

蝿などが回りを飛ぶ様になっていた。


そんな…仁左衛門を凝視しつつ…拝み屋は護摩の用意を始め



それは…遂に始まった。












炎がはぜる中一心不乱に読経を唱える拝み屋…


仁左衛門はと見ると全く涼しい顔をしている。


随分と時間がたった頃

仁左衛門が拝み屋へ向かって話し掛けた。


『だから…無駄なんだって!

あんたは確かに修行も積んだ本物の拝み屋だ!

そこいらにいるインチキな奴等とは物が違う。


だがな…あんた…大事な事を忘れてるぞ…

コイツには仏罰が下っているんだ。

あんた…仏に力を貸す

仏法守護神の力を借りて俺を祓おうとしてんだろ?


仏の加護の無いコイツに仏法守護神や天などの力が発揮出来ると思うのか?』


拝み屋の読経が止んだ。

拝み屋はゆっくりと振り返り…


『その仁左衛門なる者のいう通りです。先程からいくら十二天の

焔魔天に呼び掛けても

何も答えてくれないのです。

私ら拝み屋は仏の力を借ります。

私達の修行とは神通力を身につける為ではなく

仏や仏法守護神の力を借りる為なのです。』


とうなだれた…



『おい…じゃあ…どうにもならないのかよ?』


『残念ながらそういう事になります。』


『そんな…』


『申し訳ないことですが…お引き取り下さい』


『何とかしてくれ!!』と

何度も拝み屋にすがり付いたが

その度に

『申し訳ないと繰り返すだけだった。



うちひしかれて家に帰ると仁左衛門からの膿が酷くなったような気がする

臭い臭いも強くなってる


それに釣られる様に蝿なども増えて来た。












パクン












仁左衛門の奴が蝿を食べ始めた。

それも旨そうに。


仏の加護を無くした隆に救いの手が差しのべられる。

仁左衛門は退治出来たのか?


乞うご期待

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