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仏罰

じわりじわりと追い詰められていく隆


じわりじわりと追い詰めていく仁左衛門


仏の罰を受け見放された隆は焦る


が…


思うように行かない



焦る隆の未来は?


一生仁左衛門と付き合わなければならないのか?

俺が病院へ急ぐ中

仁左衛門の奴が俺にはなしかける。


『おい…隆…何処に行こうと言うんだ?

まさか医者に懸かろうなんて思ってないよな?』


仁左衛門の奴…焦ってやがるな?

奴を全部切り取ってやる。

『止めとけ…俺はお前の一部だ…

そして…俺はお前の恐怖の元だ…切り取ったところでどうにもならんぞ』


うるせぇ…兎に角病院で診てもらうんだ…


俺は病院の待合室で待たされた。ガキや爺いババアがたむろしてやがる。


イライラの頂点に達した時俺の名前が呼ばれた。


診察室に入るなり俺はシャツをめくり上げ


『これを見てくれ!!』と仁左衛門を指差した。


『ほう?…以前よりクッキリと浮き出て来ましたね?』

呑気に観察してんじゃねぇ焦る気持ちを押さえつつも

『せんせぇ!!こいつ…

今朝から喋る様になったんだ。

こんな奴とは今すぐオサラバしてぇ…

切り取ってくれ!!』

『ハハハ…無茶を言わないで下さい。

右の脇腹に人の顔の様に

血管が浮き出てるんですよ?

これは…肝硬変の症状で

メデューサの顔と呼ばれる静脈瘤です。』


『静脈瘤なんかじゃない!!コイツは確りと俺を睨み付け俺が生きながらにして地獄へ堕ちるなんてほざくんだ!!』


『貴方ねぇ…』とあんぐりと口をあけて医者が呆れた顔をしている。


『先生ぇ!!ほら?

コイツのツラを見てくれ!!両目が開き喋るんだよ!!』と仁左衛門を指差した。












ゲッ!!…


仁左衛門の奴目も口も閉じてやがる!

いくら叩いても開きやしねぇ…


『ほら…静脈瘤が喋る筈はありませんよ』


受け合ってくれない…

こんな…薮医者じゃ話にならねぇ…

どこか他所の医者に架かろう。

俺は病院を飛び出した。


何件もの医者を渡り歩いた全ての医者が肝硬変からの静脈瘤だとぬかしやがる。

そして俺は大学病院に紹介状を書いて貰った。


大学病院で肝臓の検査をしたが肝臓に異常は無いが静脈瘤であることは間違いない。

との診断が下った。


仁左衛門が口を開けば直ぐにその診断は覆るだろうが奴が喋るなんてこれ以上口にしたらイカれてると思われる。



これは…現代医学の範疇じゃない…



俺はまたも病院を飛び出しどこかに拝み屋は居ねぇのか?

と探し回った。














そして…

一人の拝み屋を探し当てた。











俺を見るなり拝み屋が

声をあげた。











『貴方!!今まで何をしてきた。

貴方には仏罰が下っている。

このままでは貴方は生きながらにして地獄へ堕ちる』

と叫んだ。


絶望的な言葉を掛ける拝み屋に更に絶望的な言葉を掛ける仁左衛門


次回も見逃す手はない


ジェットコースターの様な展開が

更に恐怖を加速する。


明日に次回はアップの予定

乞うご期待

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