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真の恐怖のお話し

少しづつ追い詰められて行く隆…


踏み潰しても踏み潰しても現れるガマガエル


一体何の目的があるのだろうか?

大きくなった痣に恐る恐る触れてみた。


『痛っ!』

まるで電気が走った様な

鋭い痛みが走る。


痣の大きさも親指の倍ほどだ

昨日より確実に大きくなっている。


取り敢えず右の脇腹に氷嚢を当ててみると何と無く気持ちが良い


熱も持っているのか?

多少の不安があったが…

何時の間にか眠りに落ちていた。





その日はガマガエルの夢等も見ず…

右腹の痛みも消えていた。何だか不安になった事が馬鹿馬鹿しく思えた。


昨日は金を稼げなかった。

今日こそは何としても稼がなくちゃならねぇ


気合いを入れて町へ出た。

町の交差点で高級そうな車が左折しょうとしている。オバサンが運転する黒の高級車が信号が青に変わるとゆっくり左折した。


歩行者信号も青だ…

俺は高級車の横っ腹に軽く体当たりをした。


勿論わざとだ…

怪我なんてしやしねえ…

ドンッ!!っという大きな音に驚き急ブレーキをかけ…止まった運転席から飛び出して来たオバサンが


『大丈夫ですか?』


『ああ…大丈夫ですよ軽く接触しただけです。

何ともありません』と

爽やかな笑顔で答え…


『少し考え事をしてて

ボーッとしてました。

ごめんなさい…

僕はなんともありません』ととびきりの笑顔で答えた。

『病院に行かなくて大丈夫ですか?』


キッパリと笑顔で…『大丈夫です』

安心したのかオバサンは

何度も俺の体を心配したが…

その度に笑顔で大丈夫ですと答えピョンピョンと元気をアピールまでした俺を気遣いつつ車に乗り込み

発車させ何処かへ行った


俺は携帯を取り出し

すぐに110番のダイヤルを押し

『たった今車に跳ねられました。』とあの高級車のナンバーを伝えた。


警察が救急車を呼んだらしい。病院に着くと直ぐにポリがやって来た。


俺は医者に右脇腹の痣を見せここが痛ぇと訴えた。

これであのオバサンはひき逃げになる警察を呼ばなかったので事故証明も出ないすると保険も降りないかもしれない。


事故の医療費は倍になる。保険無しで入院でもされたら堪らないだろう。


そこで示談を持ち掛ければアッサリ応じて来る。


俺は町の嫌われ者で鼻つまみ者だ


俺はほくそ笑みながら

病院を後に

家に帰っていった。


何時もの田圃道の真ん中にあの…ガマガエルがひしゃげた姿のまま

俺を待っていた。

奴は…

『三度目の忠告に来た。』とひしゃげた姿のまま口を開いた。




遂に浮き出てきた。


人面創


手を子招く訳にも行かず

焦り東奔西走する隆に

降り掛かる因果


遂に真の恐怖の幕が上がる

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