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人面創

世にも奇怪なお話しに遭遇するあなた…


隆が遭遇する恐怖の体験は貴方にも

いつ…何時降り掛かるかも知れないような

民間伝承を元に数多の物語で語り尽くされたお話しを



カモメ版

人面創として再構築しました。


暫しの恐怖のお話しにお付き合い下さいませ。

本格的な梅雨を迎える前に既にじっとしていても汗ばんでくる。


どんよりと蒸し暑い空気を漂わせ

まるで本格的な梅雨を迎える迄精一杯焦らしているみたいだ。


仕方なく俺はベットを抜け出した。


外へ出ても大してやることも無く

ブラブラとせわしなく田植えに働くお百姓を横目に

畦道を歩いて行く。


田植えに精を出している百姓どもとチラチラと目が合うが直ぐに視線を落とし

目を合わさない。

そうだ…俺は嫌われ者の鼻つまみ者


子供の頃から悪童で

中学に入る頃には立派に不良になっていた。


誰も視線すら合わさない畦道を肩をいからせ風を切る様に歩いて行く俺の前に


一匹のガマガエルがこちらをにらんでる。


蒸し暑さとまるで俺に何か含みでもあるような面でにらんでいる事が癪に障る。

『コラアッ…

何を睨んでいるんだ!!

踏み潰すぞコノヤロウ!!』

ガマガエルの面は相変わらず不敵に俺を睨んだままだ

悪いことなら何でもやって来た。


人殺し以外なら窃盗、恐喝、暴行傷害何でもござれだ。


そんな俺がガマガエルごときに嘗められてたまるか!!

俺は一気に右足に力を込めて

『ガマガエルの分際で生意気なんだよ!!』


と踏みつけた。


《グエッ…》と断末魔の声を残して奴は死んだ。


醜い姿を畦道に這いつくばらせ、ひしゃげた姿は蒸し暑い梅雨を忘れさせる程に小気味良かった。


そうだ…俺は心の底まで腐ってるのだ。

ガマガエルの命など歯牙にも掛けない憐れみなど持ち合わせて無い。


それが俺だ…





その夜焦らしに焦らし捲った梅雨が本格的になってきた。

家の周りの田圃の蛙が五月蝿い

昼間のガマガエルを思いだしちまったじゃねぇか!


《ガラリ…》と窓を空け

『ウルセェッ!!』

と怒鳴ってみてもいっこうに収まらず。


ふてくされてベットに横になり浅い眠りについた。


夢の中であのガマガエルが畦道に這いつくばっだまま俺に話し掛ける。


『折角お釈迦様が与えて下さった。

更正のチャンスをムザムザと捨ておって…

お前には仏罰が下り地獄へ落ちるだろうよ。


奴は潰れたその面でニヤリと笑った。


そこで俺は目が覚めた。

嫌な汗をかいている。

取り敢えずシャワーを浴びる為に浴室へ行き


熱いシャワーを浴びた。

汗を流していると右脇腹に違和感を感じる。

じっくり見てみると

そこに身に覚えの無い痣が浮き出ていた。


まずは…

静かな滑り出しです。


次話は

隆が普段如何に嫌われるような事をしているか?


また…右脇腹のアザはどうなるのか?



乞う

ご期待

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