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神通力上昇中〜惟神学園二年、皇弥勒  作者: 乘越唯響


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第十四話 デケエやつ

 弥勒は巳代が親しくしているという、棒術部の稲葉を訪ねる。

 巳代と弥勒が転校をしてから、数週間が経った。あと少しで、八月になる。八月となれば、夏休みが待っていた。

「巳代は馴染めてる?」

「お前程じゃないかもだが……武術に長けた奴がいてな。よく手合わせしている」

「へぇー、それってもしかして、この前デケエやつって呼んでた人?」

「そうだ。会ってみるか? 向こうも惟神の陵王に会いたいと思ってるみたいだぞ」

「惟神の陵王って名前が、独り歩きしてる気がするよ」

 二人は体育館に向かった。そこは丁度、棒術部が部活動をしていた。屈強な男達が、闘っていた。

「デケエやつって……どのデケエやつ?」

「アイツだ。あの、一番デケエやつ……。稲葉! 連れてきたぞ!」

 巳代の声が体育館中に響き、その声を聞いた、一際大きなおとこが、こちらを向いてきた。

 組手の途中であるにも関わらず、男は余裕綽々の表情をしていた。そして高揚した様な笑顔を見せると、組手の相手を背負い投げし、マットへ叩きつけた。

「棒術部だってのに、すげぇ体術だよな」

「あれ本当に高校生なの……? 本当に日本人なの……?」

「身長は百九二センチメートルで、体重は八五キログラムっていってたっけな」

「なによりあの筋肉だよ……あの腕僕の顔よりデカいんじゃ……!」

「まぁお前小顔だしな」

「ありがとう……っていやそうじゃなくて」

 上裸の稲葉が、ドカドカど大きな足音を立てて近寄ってくる。その音は聞こえないが、足音からも彼の覇気が、波長として放たれていた。

「惟神の陵王って、思ってたより小さいんだな。この少年が本当に、惟神随一の神通力使いなのか」

「随一かは知らんが、優秀な神通力使いなのは確かだ。手合わせしてみるか」

「背は百七二センチメートルくらいか。決して筋肉量も多くはないが……俺は緒方吉臣おがたよしおみが嘘を教える男だとは思わない。手合わせ願おう。だが、俺は常に向上心を持ってるんだ。有馬と皇、二人でかかってこい。武器は好きなものを選べ」

「おい待て待て、それじゃあまるで俺が弱っちいみたいないい方だな。この前は僅差だったんだ。こうしよう、俺ともう一度決闘して、俺に勝てたなら、弥勒と闘わせてやる」

「いいねぇ……そそるぜ」

 なにやら勝手に話が進んでいる。弥勒は、ただただ唖然としていた。


 体育館の中心に、二人が揃う。方や巨漢、方や、少し小柄な少年だ。巨漢の稲葉は棒術の代表格である槍を手に取り、方や巳代は、刃渡り六十センチメートルの刀を手にしていた。

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