オープンキャンパス
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美容学校は大学と違って校舎が何個も分かれているわけじゃないし、なんかこじんまりとして見える。
ってか親連れてきてるの俺以外に、、、全然いねぇじゃん、、、なんか恥ずかしいな、、、
「すごいねぇ。大学って誰でも入れるけど、専門学校ってそういうわけじゃないもんね。お母さん初めて入った!」
なんか、、、母親のが乗り気、、、じゃない??
「学生さんはこちらで、保護者の方は後ろの席にお座りください。学校案内と説明をした後、学生によるワインディングのデモンストレーションをします」
ワインディング?なんだそれ。気合い入れて早起きしたおかげで説明もほぼ聞いてなく、頭にパーマのロッドを巻かれてるのをみながら睡魔と戦っていた。
「ワインディングは国家試験課題になります。毎年ワインディングかオールウェーブのどちらかとカットの実技試験があります。当校では、、、」
国家試験課題ってことは、、、あれ俺もやらないといけないってことか、、、、
「なんか新鮮だったけど、、、お母さん眠くなっちゃった」
オープンキャンパスの帰り道、笑いながら言う母親にため息をついた。
『いや、、来たいって言ったのあなたでしょ、、まあでも確かに、、俺も眠くなっちゃったけど、、、』
美容師になりたいって思ったのが最近だからかな。やりたい!!ってなったらもっとキラキラして見えるもん、、なのか、、、?まあでも本命かなって思ってたのはここじゃないし、、、
「次の学校はどこ?渋谷?また都会にあるのねぇ」
次、、、
なんか行きたいとかも特に思わなかったけど、、、オープンキャンパスの日程がたまたま合ったし行っておくかって思ったところじゃん。ここもさっきみたいな感じだと眠たいしめんどくさいな、、、、
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なんだろう、空気が、全然違った。
全員が情熱を纏っているような。空間に熱が、こもっている。目の奥に何かが、いる。
「うちの学校は月に1回学内コンテストをやっています。よその学校さんは国家試験に通るための学校さんも多いですが、うちの学校に来たからには何かを習得してもらえたらと思っています。1年生の後半からは専門学科にも別れていて、ヘア、メイク、エステ、ブライダル、ネイル、国家試験教科と別に300時間、こなしてもらいます。」
「全国理容美容学生技術大会、、、、美容学生の甲子園、理美容甲子園の上位常連校になってまして、学生さんたちも限られた学生生活を大いに生かしてくれています。」
大学の規模に比べたらかなり小さな学園ホール。そんなホールの中で、実習技を着た華やかな学生達が必死な顔でウィッグを目の前に技術を披露している。
「今日は1年生の日本髪のコンテストです。入学して半年である程度できるようになります。」
ーーー「1年生日本髪コンテスト、、、映えある優勝は、、、、」
青春だ、、、これを青春と言わずに何を青春と言うんだろう。
美容学生、華やかで、チャランポランな見た目をしていて、どう見ても高校まで不真面目だったような人たちが汗を垂らしてウィッグと向き合って涙を流して悔しがって涙を流して喜んでいる。
なんだこれ、、、めちゃくちゃ泥臭くてめちゃくちゃかっこいいじゃん、、、
ドクン、、、、心臓が動く音がした。夢の扉が開く音に感じた。




