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俺と私の世界線  作者: 斉藤 自由
見知らぬ町
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6

「ここが、私達の家だよ!」


俺は住んでいたという家を見たが…

ごく普通の家だった。


大きくもないし、小さくもない普通の家。


俺の考えが伝わったのか葵さんはあははーと笑う。


「普通だよね、でも、幸せいっぱいだよ!」


「いや、俺はこういう家が好きだよ」


「それじゃあ入ろっか!」


葵さんはドアに手を掛け「ただいまー」と大声を出して入る。

いつも、あんな感じなのか?と思ったが特に突っ込みはせず俺も後に続く。


家に入ると少しいい匂いがした。

なんだろう…なんかずっと嗅ぎたい匂いというかなんというか…


「莉人ー、何してるの?」


「いや、何でもない」


リビングに向かってるのか、葵さんがドアを開けると…


「「「莉人さん退院おめでとう!」」」


と女の子三人で声を揃えていた。

あぁ、まぁ、お祝いね。


だがしかし、お祝いされてるのはわかってるが、見覚えのないほぼ初対面の相手に祝られても、反応に困るだけだ。


「やっぱり覚えてないの?」


と困ってしまったのが伝わったのか小学生くらいの女の子に伝わり、少し変な空気になってしまった。


「それは、仕方ないでしょ」


と葵さんが小さな女の子に注意していた。

すると、その流れに乗るように葵さんより身長の高い女の子が話す。


「莉人君がいるのよ、その話しは後にしなさい」


と注意し女の子も少ししょぼくれた顔をし、納得していた。


「あの、確かに覚えてないですがこれから皆さんと改めて思い出を作っていきたいと思いますので宜しくお願いします」


とファーストコンタクトは大切だと思ったので無難に挨拶をすませる…

まぁ、相手は前の俺と比べるから違和感ありまくりだと思うけど。


「そうね、私は 古賀こが 麗花れいか、宜しくね」


と腰まで長い黒髪ストレートの気品がある彼女だと思った。

なかなかスレンダーなモデル体型でスラッとしていてクールな印象を受ける。

それに続き小さな女の子も自己紹介をする。


「はい!私の名前は 古賀こが 愛弓あゆみです!よろしくね、お兄ちゃん!」


お おふ、いきなりお兄ちゃん呼びとは…この子は将来的に魔性の女になる素質があるぞ…


まぁ、冗談はさておき


女の子は黒髪ショートのワンサイドアップで何故か癒されてしまう…


そして何より…部分的に大人というかなんというか…


小学生にしては少し ぼん きゅ ぼん と大人な体型をしていた…

これが良く聞くロリ巨乳か?

いやいや!こんな小さな女の子にドキドキするなんて変態か!


そして、それに続き。


「改めて私は 古賀 葵 !これからも宜しくね、莉人!」


とふわふわした癖のあるセミロングに健康的な身体をしていてる。

うん、俺は女の子との絡みがないせいで少し混乱している様だ…

少し少ーし落ち着こう。


これは、俺も自己紹介をするべきかな?

俺は、彼女達に言う。


「僕の名前は古賀 莉人です。宜しくお願いします」


簡潔過ぎるがこれでいい。

あまり、だらだらと喋るのは得意ではないから…

これから、わかっていけばいい、そう思った。


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