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「いやいや!何でそうなる!?」
『すまん!!来るって伝えちゃったんだ!』
「いや、それよりもなんでそんな話しに!?」
『この前…』
と、要約すると…
ネットで知り合った女子高生がいてその相手が会ってみたいという事になり一人では恥ずかしいから友達一人連れてくるよっと言った訳で…
その相手もじゃあウチも連れてくるわーとほとんど合コンになってしまったと…
「え、普通に嫌だけど」
『そこを何とか!』
「いや、無理だって、そもそも場所は?、その相手が遠い所とかだったら実質無理だぞ?」
『いや、実はどうも隣町の人でな、会おうと思えばいつでも会える』
いや、もう準備オッケーかよ。
『頼む!ただ軽く話して終わりにするから!』
この時俺は何を思ったのか
「はぁ…てきとうに話したら直ぐに帰るぞ…」
とオッケーの返事をしてしまった…
そう、俺は魔が差したのだ。
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翌日朝
「お爺、行ってくるな」
「あぁー」
と少し眠そうに送り迎えをしてくれた。
昨日のおかげで後悔し、少し起きるのが遅くなりほんのすこーし急がなければ間に合わなかった。
「はぁ、なんであんな事言ったんだろ」
俺は、割と急ぎめで学校に向かった。
「セーフ」
と少し息を切らして教室に入り時計を見るとギリギリ間に合い一息つく。
「おう、今日は寝坊かー?」
「誰のせいだと…」
「え、俺のせい?」
と本当にわかっていないのかわからないがどっちにしろイラッとくる。
俺が準備をしながら話しをしていると一人の男子生徒が近付いて来た。
「寝坊しといておしゃべりか、少しは急いだらどうだ」
「間に合ったからいいんだよ」
「………」
文句なんか受け付けないと態度をとっていたら何も言わずに席に戻り何か本を読んでいる。
「今日も突っ掛かってきたな、小笠原」
「ただ、注意してただけだろ」
委員長なんだしと心で続けるが納得が行かないのか
「いやいや、お前には厳しいだろうが」
「そうかな?」
と俺は委員長に目線を向けると委員長も俺を見てた様で目があってしまう。
委員長は、ショートカットで少し優しそうな顔付きをしていた。
数秒あっていた目線は委員長から切り、少し嫌そうな顔をしていた。
「単におれが気に入らないとか?」
「はは、それはあるな」
山元は笑い話の様に言う。
まぁ、気に入らないならそれでいい。




