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誘拐犯と軟禁生活

拙い点多々ありますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。

俺は今一つの部屋に軟禁されている。


いつからかはもう覚えていないが俺がまだ小さな子どもだった頃母と兄弟と仲睦まじく暮らしていた。


母に目一杯甘えて兄弟と力尽きるまで遊ぶ、そんな日々は今でも俺にとっての大切な思い出だ。


しかしその幸せは突然終わった。


ある女に俺は誘拐されたのだ。


連れて行かれた日俺はいつものように兄弟と遊んでいたがその日は遠くに背の高い見知らぬ女が立っていた。


その女は俺と目が合うとこっちを見たかと思ったら動かなくなり俺を凝視しだした。


俺は怖くなりすぐに目を晒し母の元へ隠れた。


しかし、育児に疲れた母の目を盗んで俺は連れて行かれた。



俺はもちろん抵抗したが所詮幼い子どもの力だ。


到底叶わなかったし、俺を掴む強い力に体が恐怖に包まれ動けなくなってしまった。


固まっていると景色が暗くなりどこかに閉じ込められた。


その瞬間に俺は声を必死に出した


誰かの声は聞こえるが俺の声は届いてないようで誰も助けてはくれなかった。


必死に扉を引っ掻いたり叩いたりしたがびくともしなかった。


もしかしたら恐怖で喉が枯れ声は出ていなかったのかもしれない。


うまく手に力が入らなかったのかもしれない


大きな衝動と共にわずかに見える景色は変わり微かな振動が伝わってきた。


何処かへ移動しているようだった。


その間ずっと女は俺に何か話しかけていたが何を言っているか理解できなかったしこちらの話も通じていないようだった


とにかく怖くて怖くて死んでしまいそうだった。


そして俺はある部屋で解放された。


今いるこの部屋だ。


この部屋に自由に出入り出来るのはこの女のみのようで時折知らない人間も出入りしてくるが俺は外へ出るのを許されなかった。


女が居ない昼間に扉を押してみたがびくともしなかった。


何回か脱出を試みてはみたがすぐに見つかり外に出る前に捕獲され最終的に二重に鍵をつけられてしまった。


食事は1日3食出るがいつもメニューを出されるので1ヶ月で飽きてしまった。


たまに俺を懐柔しようとしているのか美味しそうなおやつや玩具を買い与えてくるが俺はそんなものには釣られない。


俺のつっけんどんな態度にも女は意に返さず全くと言って応えた様子はなかった。

さらに俺はこの女に首輪を無理やりつけられてしまった。


そして首輪をつけた俺を記念にとでも言うように写真を撮って笑っている。


正直言って頭がおかしい


なんなんだこいつ


この首輪外れないし、動くと着いている鈴が鳴って走るときうるさい


こんな生活いつまでやっていられるか


俺は家族の元に帰るのだ


こんなとこ出て行ってやる












そう誓い、この部屋に閉じ込められ時がすぎ今日で俺は成人となった。


俺はまだこの部屋から出られない


家族はどうしているだろうか


今では顔もうっすらとしか覚えていない。


女は相変わらず俺の世話をしいちいち写真を撮って満足げな顔をしたりしている。


しかし、この女不思議な事に俺に対して危害を加える様子は一切ないのである


まぁ、風呂や爪切りくらいは自分でなんとかするのでやめて欲しい所ではあるが


難点とすればこいつが居ない昼は暇なので昼寝しかすることがない事だ


こいつは俺を誘拐した張本人ではあるが実際子供だった俺を大人になるまで育ててくれたのもこいつな訳で


流石に情も湧いてくる。


それにこいつが言っている言葉も少しだが分かるようになってきた


もう少しだけここに居てやってもいいと思ってる俺もいる。


そして俺は今日も昼寝をする。


これは俺事ケイタ(猫,オス,1歳)とこの女事飼い主(人間,メス,26歳)の軟禁という名の同居の物語である。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

「タイトル詐欺じゃねーか!!!!」とおっしゃる方大変ごもっともです。

申し訳ありませんでした。


少しでも面白いと思ってくだされば幸いです。

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