1話 変化は唐突に
教室の窓から見える鯉幟が泳いでいる5月。ここ蒼聖学園は北海道の端にある。北海道ではそこそこ名の知れた私立高校だった。入学式から1ヶ月が過ぎ、学校にもなれた。身長175センチ顔や髪型はどこにでもいそうな感じの、この俺、高峰光樹は平凡な高校生生活を送っていた。
キーンコーンカーンコーン
俺はもう 聞き慣れたチャイムを合図に大好きなゲームをしようと家路につこうした時、
「光樹ー、どこかで遊んでいこーぜ!」
と後ろから声をかけられた。声のした方を向くと、身長が160センチ、いかにもバカという言葉が似合いそうな男子がいた。こいつは村上敏也。この高校に入ってからの初めての友達だ。
「敏也、お前明日も宿題忘れてまた猫ちゃんに怒られるぞ」
「大丈夫、大丈夫。今日は帰ってちゃんと宿題するからー」
「はぁー、お前そのセリフ13回目だぞ」
俺はため息をつきながら言う。ちなみに猫ちゃんとは、俺たち1年3組の担任、猫神咲先生の事だ。一見可愛い容姿だが怒るとキレたヤンキーを連想させるような姿になる。
「さ、ゲーセン行こうぜ!」
「わかったから、服を引っ張るな」
俺は強引に連れて行こうとする敏也の手を払いのけ、敏也の横に立ち歩き始める。
しばらくして、ゲーセンについた俺と敏也は小一時間ゲームをして楽しんだ。
「ふぅ、さすがに疲れたな。ちょっと飲み物買ってくるわ」
敏也にそう告げてから俺は自販機に向かった。
ピッ ガコン
「やっぱ、疲れた身体にはコーラだよな〜・・・ん?」
と、近くのベンチに座ってコーラを飲んでいたら視界の端に自分と同じくらいの歳の女子がこちらを見ていることに気づいた。その女子は一目散にこちらのもとに駆け寄ると、息を切らしながら
「はぁはぁはぁ、あなた、私と結婚しなさい!」
「・・・は?」
これが俺の人生初の告白だった──
どうも、初めましてひのき棒と申しますm(*_ _)m
初めて投稿した小説です!これからも頑張って投稿していくのでよろしかったら読んでみてください!それでは次回の後書きでまた会いましょう。