表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宵月の世紀  作者: 愛媛のふーさん
20/25

決戦5

 車列の最後尾に着けたパンダの中で蓮達三人が話し合っている

「身柄確保したはええんやけんど、これからどうなるんや?」

「異能者だって人を殺めて発現する例がほとんどだし、エージェントにする気じゃないですか。部長の口ぶりからいって」

遼の返事聞いて蓮は、自分が焼き殺した村山を想って胸に鈍い痛みを覚えた。自分が故意にではなくアクシデントに近いとはいえ、人を殺めてる事実は拭えない記憶だ。成り行きで加入しているナイツの活動が、何らかの形で贖罪になると信じて厳しい訓練や任務を果たしている。添島琢磨も狼男になった事で、人を殺める衝動に月夜は苛まれるようだ。助けてやりたかった。しかし、自分の場合ナイツが村山の死を隠ぺいしてる。 琢磨の場合は警察が捜査する事件だ。どうなんだろう。遼と千堂に訊いてみた

「警察はどうするんですか?」

「上層部はルシファーが交渉可能や」

「問題は甚さんと土井刑事ですね」

「片山やったかな?じいちゃん刑事。年の功でわかって貰えそうやけど、美人のねーちゃん刑事は頭固そうでどないやろな」

「しかし、心神喪失にあたると思いますよ。狼男の殺人衝動は」

「そやな。そんで納得して貰うしかないやろな」

蓮は組織としての警察にナイツとルシファーの影響力て抗することができると理解した。後は現場の警察官の心情か。そして、新たな疑問点が浮かんだ

「そんな本人が抑えられない衝動もった狼男をエージェントにできるんですか?

「ナイツの研究室の出番やな」

「脳を弄るんでしょうね」

「脳内ホルモンの問題やろ。ま、オーバーテクノロジー持ってるんやさかいどうにか出来るとちゃうか」

「研究して対処。その意味でも満月前に確保したのは大きいんです。影響がMaxの時に検査出来ますしね」

蓮は驚いて言う

「狂暴な時に検査するんです!?」

「自分も安全装置造る時にやったやろ。スキャナー。あれを拘束室に仕込んであるんや。だから大丈夫」

「それに手錠足錠、拘束着したままOKです」

「それなら安全ですね」

蓮が安堵してほっとしていると

「それより例の新薬や。狼男造れる薬やから世界中の軍隊欲しがるやろな」

「危険ですね。常套手段だと表向きの商社ナイツが買収してデータ破棄。この線でしょうか」

「わざわざそこまでするんですか?」

遼の答えに蓮が又々びっくりすると千堂は

「ルシファーは必要ならなんでもするで。人殺しも戦争もな。一筋縄じゃいかんお人や。逆に人道支援から個人への人助けもな」

「怖いんだかやさしいんだか判んない人ですね」

蓮は素直な感想を述べる。その後は遼の妻、由依の趣味だというミスチルのアルバムを聴きながら終始無言だった。疾風は寝ている。車列は本部に到着し、パンダ以外のトラックは特殊車輌庫に入った。琢磨は手錠足錠、拘束着したまま拘束室に運び込まれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ