復讐
すべてフィクションです。男性・女性共々、彼女・彼氏に振られても復讐なんてしないでください。きっぱり諦めて、次の恋へ走りだしましょう!
とある家で計画が行なわれていた。洒落にならない程残酷な計画的な…復讐…。
池上家では長男『誠之』とその彼女『是永淳子』がいた。
「誠之、ウチら別れよ。」 「…なんで?」
「他に彼氏出来ちゃった。ほら、誠之の幼なじみの『真一』くん。」
…?なんでシン?意味分かんねぇ!!
「言っとくけどコクってきたのはあっちだよ!まぁあたしも誠之よりいいかなぁとか思っちゃってサ、OKしちゃったわけ。」
「…好きにすれば?」
「サンキュー。バイバイ」何がバイバイだよ!ざけんぢゃねえ!しかもよりによってシンて…。あいつそんなことなんも言ってなかったのに…!チキショー…。
復讐してやる…俺の本気を見せてやる…!
「もしもし?俺、誠之だけどさ、どう最近。新彼とも仲良くやってる?」
「んー?別にフツーだよぉ。でもまぁ、誠之といた時よりは充実してるよぉ。」
「…そっか。ぢゃぁいいや。ばいばい。」
ブチッ…。
「何なのよ!?」
…今宵、淳子に対しての復讐が行なわれる。大丈夫、計画どうりにやれば俺への被害はない…はず…?
「もしもし淳子?度々ごめん。話があるんだ。今夜どこかで会いたいんだけど」
「えぇいいわよ。8時に駅前のカフェで会いましょう。」
「分かった。ぢゃぁ。」
ここまでは計画どうり。今日の夜はシンはバイトだし、淳子は空いているんだ!
「あら、早いのね。まだ10分前よ。」
「あぁ、久しぶりに淳子に会えると思ったらうれしくてね。早くついてしまった。」
「でっ何?話って。」
「まぁたいした用じゃないんだがな。それよりこれ、コーヒーでも飲みながら聞いてくれ。」
「ありがとう。で、何?」
「うん、俺引っ越すことにしたんだ。多分もぅ会えることはないと思う。」
「そう。淋しくなるわね」
「外、歩かないか?」
カフェから出て二人は歩きだした。実はさっき淳子に飲ませたコーヒーのなかに痺れ薬が入っていたのだ。そろそろ効いてくるはず…
「あれっ?」
バタッ…
「大丈夫か?淳子。そこの影へ…」
ドサ…。と、ほぼ同時に、グサッ…。果物ナイフが淳子の胸に刺さった。
大きなドラムの中に淳子の死体を入れて、コンクリートで固める。後は海に…捨てる…。いや、捨てた…。
誠之の目は、黒く輝いていた。口からは笑みが漏れだしていた…。この世の全てを手に入れた感じがした。気分が良かった…!俺は悪くない。悪いのは全てあのオンナとシンのせいだ!俺はもう、自由だーーー!!
彼氏が出来ない負け惜しみです(泣)