作戦失敗!?
5話目に突入しました。
頑張って書きますので、感想、ポイントなどよろしくお願いします。
「バカンスだーい!」
現在俺は海にいる!
みんな、ビキニを着て…ムふふ。
やばい、俺の本能が…解放されていく!
ヤッホーい。
俺は、海に飛びこんだ。
すると、女の子たちも全員海に飛び込んできてきた。
「きゃあ!」
少女のお姉さんが叫んだ。
俺の出番だ!
「大丈夫?」
どうやら、おぼれたみたいだ。
俺は海から、救い出してあげる。何て、やわらかいんだ。マシュマロみたいな体をしている。
どうやら、この子は相当ドジのようだ。
「あ、ありがとうございます!」
「いいえ、それより大丈夫?」
「は、はい。すごく大丈夫です!」
す、すごく大丈夫…?まあ、気にしないでおこう。小さい男はモテないと昔、じーちゃんが言ってたし。
「よかった。」
うーん、何か忘れてる。
なんだ?
ここで、抱きつくことか?
いや、違う。
いっそキスか?
それも違う。
チューだ。
同じだろうがぁ!
「あ、あのぉ」
「あ、ん?何?」
「そういえば、まだ、名前を聞いてませんでしたよね?」
それだあ!!!
「俺の名前は、織田信長。」
くどいか…。
「かっこいい名前ですね。」
信じたああああ!
「嘘だよ。俺の名前は、池田勇二。これほんと。てか、織田信長って知ってる?」
「そうですか、私の名前は、上田ほの。」
スルーされた!?
軽くショックだ(笑)
「ほのちゃんかあ、すごくかわいい名前だね。」
「えっ、あっ、ハイ。ありがとうございます。」
「…」
「…」
気まずい空気になってしまったじゃねーか、このやロー!!
キスしちゃえよ。
するかー!
なら、抱きついちゃえば?
無理だ!
いっそ、ヤッちゃえよ。
誰だ、俺の中に潜んでいるのは!
今すぐ出てこい!
ぶっ殺す!
「あのー…。」
俺の顔を覗き込むように見てくるほのちゃん。
ばか!俺のバカ!どうして、胸の方に目が行ってしまうんだ!
冷静になれ!俺!
「ん?何?」
「もう泳がないんですか?」
気づけば、女の子たちはみんな、海から上がっていた。
「えっ?うん。もういいや。じゃあ、俺着替えてくるよ。」
「私も行きます!」
何言ってんだ!?この子は。
本物の天然だ!
一緒に行きたいとこだけど。俺は男だ。ほのちゃんとは性別が違う。
「私もいくって……俺と行くの?」
誰か、俺を殺してくれ!
そんなこんなで、この世界にきて8時間がたった。
どうして、それがわかるかというとベルが鳴った式場には、大時計がついていて、桜音さんによると、大体4時間に一度ベルが鳴るらしい。
だが、8時間たった今でも、一向に空は快晴である。
今、俺はビーチで桜音さんを待っているのだが、なかなかこないなあ。
「おーい。」
どうやらきたみたいだ。
俺は、手を振る。こうみるとほんとの彼女みたいで、なんかイイ。
「何、手振ってるの?キモいから止めて。」
こいつは罵倒しかできないのか!?
これ以上俺を傷つけないでくれ。
「うっ。」
「何がうっ。よ。本題に入るわよ。さ・か・も・とくん?」
上目づかいで俺を見てくる桜音さん。
これはこれで、なかなかかわいいかも。
「何ニヤニヤしてんのよ。」
やっぱりかわいくない!
「本題なんだけど。うちら一緒にここからでない?」
「いやだ!」
「なんで即答すんのよ!」
フゴッ。殴られた!
ママー助けてー。
「そんなにうちとの結婚がいや?」
「だって、この世界、俺の喜びそのものだし…桜音さんに出会って間もないし、結婚とまでなるのは早いし、別に桜音さん好きじゃないし…」
「そう!ならいいわ!一生ここに居たらいいのに!バカ!」
そう言って桜音さんはここから去って行った。
俺、今、悪いこと言った?
だって、結婚はやいだろ。
結婚なんかしなくても、ここから出られる方法はいくらでもあるはずだよな?
うん。
結婚なんかしなくても。
さ、ほのちゃんのとこでも言ってくるかな。
もやもやしているときは、たくさん喜べ!
これも、じーちゃんが言ってた。
俺が、ここにきて9時間がたった。
ようやく、式場からほのちゃんたちが出てきた。
「ねえ、ほのちゃん。あの、建物の中で何してるの?」
「…」
「ほのちゃん?」
「えっ、なんですか?」
「えっ、だから、あの建物の中で何してるの?」
「…」
また無視かよ。
まあ、いいや。
「いや、特に何もないよ。」
「そうですか。ねえ、坂本君、海で遊ばない?」
「うん。俺も泳ぎたい気分だったから。」
「ほんとですか?」
「うん。じゃあ、行こうか、海に。」
「ハイ!」