Stage28 オーシャンの願い!アイドルになりたいきっかけ(2)
ここなの体は青い光、ゆきねの体は白い光に包まれた状態となった。
「 「レッツドレスアップ! 軽やかなシューズ!」 」
こう唱えると、ここなにブーツ、ゆきねにパンプスが装着される。
「 「華やかなドレス! きらびやかなアクセ!」 」
ステップを踏んでいるここなとゆきねに、衣装やアクセサリーが装着されていく。
「 「つややかなヘアー!」 」
そしてここなの青色の短いポニーテールが、水色の長いものに変化する。ゆきねの銀色の髪は、白いロングヘアーとなる。
変化が完了し、ターンをする。
「きらめく大海原! アイデレラ・オーシャン!」
「きらめくダイヤモンドダスト! アイデレラ・スノー!」
オーシャンとスノーが名乗った。
光の中で、ミュアンは人間の姿になっていく。そして体が、黄色い光に包まれた状態となった。
「レッツドレスアップ! 軽やかなシューズ!」
こう唱えると、ミュアンにパンプスが装着される。
「華やかなドレス! きらびやかなアクセ!」
ステップを踏んでいるミュアンに、衣装やアクセサリーが装着されていく。
「つややかなヘアー!」
そしてミュアンの髪が、金髪のロングヘアーに変化する。
変化が完了し、ターンをすると、ミュアンはこう言う。
「きらめく可愛さ! アイデレラ・キューティー!」
キューティーが名乗ると、観客席の前に、再び大きなステージが作られた。そこに三人が現れる。
「悲しみを!」
「幸せの歌に変える!」
「みんなに届け!」
スノー、オーシャン、キューティーの順にセリフを放つと、ユニット名を名乗る。
「 「私たち、I♡DERELLA!」 」
立ち直った三人に、大きな歓声が上がる。そんな三人の衣装は、いつもより豪華になっていた。
「懐かしいね~初めての出会い~」
「それは奇跡なんだよ~」
「あなたとぶつかった~あの日~」
再び歌い始める三人。その歌声は、プロの歌手にも負けないくらい、透き通っていた。
「そんなあなたが~身近な存在だと気づいて~」
「隣の席で話しかけてくれた~」
「分からないところ~教えてくれた~」
アイデレラの歌声が日本中に届いていく。するとある変化が起こる。大量のサッドンが、次々と消滅し始めたのだ。そこは、サイリウムの海へと変化していく。
「 「この出会いは~必然なんだ~」 」
「あなたを助けてくれる人とは~必ず出会うんだ~」
「あなたは~素敵なところを持っているから~」
歌い終えた三人に、今までで一番盛大な拍手が送られる。アイデレラの歌声と、観客のサイリウムに反応した天井のミラーボールが、大きなミュージックプリズムを作っていく。ゆっくりと降ってきたプリズムに、三人は手を触れる。
「残りのサッドンをやっつけましょう!」
「 「アイデレラ・レインボー・ミュージカル!」 」
三人は、手から虹色の五線譜と音符をサッドンたちに向かって放った。すべてのサッドンは、虹色の光に包まれ、消滅した。そして最後にその攻撃は、観客席にいたクローザへと向かっていく。
「こ、こんなはず……では……」
そうつぶやいたクローザも、姿が消えてなくなった。
「アイデレラ! すごーい!」
「サッドンとディスコーズを、みんなやっつけたんだな……。よくやったよ、みんな」
トーンが、オーシャン、スノー、キューティーを強く抱きしめる。
「ここなが……。悲しみに立ち向かうアイドルだったなんて……」
テレビの前にいるここなの母親が号泣する。
「アイデレラと呼ばれる三人のアイドルによって、たった今、謎の怪物たちが浄化されましたー!」
とニュースキャスターがとびきりの笑顔で言った。テレビには、抱き合うオーシャンたち四人の姿が映し出されていた。
やがてステージは、光に包まれてなくなった。そこには、何事もなく歩いている人たちがいた。戻ってきた平和を示すように。




