Stage21 ここなは弱くない!本気の体育祭!(2)
「 「アイドルシンデレラ・オン・ステージ!」 」
マイクから放たれた光が、ここなとゆきねを包み込む。
ここなの体は青い光、ゆきねの体は白い光に包まれた状態となった。
「 「レッツドレスアップ! 軽やかなシューズ!」 」
こう唱えると、ここなにブーツ、ゆきねにパンプスが装着される。
「 「華やかなドレス! きらびやかなアクセ!」 」
ステップを踏んでいるここなとゆきねに、衣装やアクセサリーが装着されていく。
「 「つややかなヘアー!」 」
そしてここなの青色の短いポニーテールが、水色の長いものに変化する。ゆきねの銀色の髪は、白いロングヘアーとなる。
変化が完了し、ターンをする。
「きらめく大海原! アイデレラ・オーシャン!」
「きらめくダイヤモンドダスト! アイデレラ・スノー!」
オーシャンとスノーが名乗った。
「ミュー!」
ミュアンが鳴き声を上げると、首輪についているミュージックプリズムの飾りが光る。
光の中で、ミュアンは人間の姿になっていく。そして体が、黄色い光に包まれた状態となった。
「レッツドレスアップ! 軽やかなシューズ!」
こう唱えると、ミュアンにパンプスが装着される。
「華やかなドレス! きらびやかなアクセ!」
ステップを踏んでいるミュアンに、衣装やアクセサリーが装着されていく。
「つややかなヘアー!」
そしてミュアンの髪が、金髪のロングヘアーに変化する。
変化が完了し、ターンをすると、ミュアンはこう言う。
「きらめく可愛さ! アイデレラ・キューティー!」
キューティーが名乗ると、作られたステージの上に、オーシャンたちが姿を現す。
「悲しみを!」
「幸せの歌に変える!」
「みんなに届け!」
スノー、オーシャン、キューティーの順にセリフを放つと、ユニット名を名乗る。
「 「私たち、I♡DERELLA!」 」
今回は、スノーがセンターだ。曲が流れ始める。
「人はみんな~誰かのために~生きている~」
「傷つけるためじゃない~」
アイデレラの歌声に、落ち込んでいたクラスメイトが反応していく。
「誰だって失敗するけど~」
「無駄なものじゃない~」
カラフルなサイリウムたちが揺れ始める。ステージの天井についている虹色のミラーボールが少し光り始める。
「みんな一人ひとり~かけがえのない人~」
「いらない人なんて~誰もいない~」
「だからできることに~自信をもって~」
「 「You are forever friends~」 」
曲が終わり、クラスメイトたちが温かい拍手を送る。ミラーボールがオーシャンたちの足元を照らすと、大きなミュージックプリズムを作り出す。
プリズムを握ると、三人は付与された力によって、浄化技を使う。
「 「アイデレラ・レインボー・ミュージカル!」 」
三人は、手から虹色の五線譜と音符を出した。それがサッドンに向かっていく。虹色の光に包まれ、消えていった。
「アイデレラ……いつの間にパワーアップしてるんだ……!」
呆然としながらも、デッドエンは速やかに撤収した。
「オーシャン、すっかり元気になってよかった」
「みんなで歌えたから、私は悲しみを忘れられたよ」
ステージに現れ、声をかけたトーンに、オーシャンは笑顔で返す。
「スノー、キューティー、ありがとう。リレーのとき、転んで、最下位になっちゃって……。でもライブをしたら元気になった」
「ふふっ……」
スノーとキューティーは、オーシャンの背中を撫でた。
★
ダンスは、最初からやり直すこととなった。ターンをするところや、トーンとペアになって踊るところも、ここなはミスすることなくできた。
クラスメイトたち全員で集合し、手を突き出したところでダンスは終わった。他の学年の生徒たちが、一斉に拍手する。
ここなは、達成感でいっぱいになっていた。ゆきねの曲で、楽しめて踊れたことが、何よりもよかった。
トーンは「やったな」と、踊り切ったここなをほめる。
「あたしの曲で踊ってくれるなんて……」
グラウンドの外のフェンス越しに、ゆきねとミュアンの姿がある。ミュアンは、ゆきねに抱きかかえられている。ミュアンも、ここなを見て笑顔になっていた。ゆきねは、ときどきミュアンに向かってほほ笑むのだった。




