Stage20 ミラーボール遺跡へ!ミュージックプリズムに力を!(1)
ここなは、自分の部屋の中でファッション誌を読んでいる。トーンが買ってくれたもので、ゆきねの姿が複数のページに掲載されている。
「ここな」
部屋にトーンとミュアンが入ってくる。
「実は頼みがあって……。僕たちと『ミューグダム』に行ってほしいんだ」
「えっ?」
「サッドンが強くなってきているから、今までの技だとアイデレラの勝ち目がなくなってしまう。そこでミューグダムにある、強力なミュージックプリズムを作り出す方法を探すんだ」
「あのときは、キューティー(変身したミュアン)が助けてくれたけど……。このままだと……」
ここなは、浄化技が効かず、サッドンに不協和音で襲われたときのことを思い浮かべる。
「ミュージックプリズムが強いほど、アイデレラも強力な技が使えるようになる。それらを強くするには、ミューグダムに行く必要がある。詳しいことは着いてから話すよ。ゆきねにも連絡しておいたから、もうすぐここに来ると思う」
「分かった。アイデレラ、もっと強くなりたい」
話を終えたところで、ゆきねがインターホンを鳴らした。
★
ここな、トーン、ミュアン、ゆきねが家の前に集合している。
「よし、行くよ……。いざ、ミューグダムへ!」
トーンの呪文によって、ここなたちは光に包まれ、その場からいなくなった。
★
ミューグダムは、以前来たときと同じ状況だ。音符や五線譜のデコレーションや、明るい音楽、可愛らしい動物の姿が見える。その遠く離れたところでは、黒い雲が広がっている。
「ここミューグダムに、『ミラーボール遺跡』というところがある。そこでミュージックプリズムを強くするんだ」
「ミラーボール遺跡……」
「それってここからどのくらいの距離?」
「そんなに遠くないよ。僕についてきて」
トーンに案内され、ここなたちはミラーボール遺跡に向かう。到着までには数分もかからなかった。
「ここだよ」
遺跡の入り口には、ミラーボールの飾りがついている。
「なんだか怖くなってきた……」
「大丈夫。あたしたちがついてるよ」
ゆきねが、ここなの背中を撫でる。ミュアンが、ここなの肩に飛び乗る。ここなは一瞬びっくりしたが、不安を和らげようとしてくれたことに気づく。
「この遺跡に、ミラーボールがあるんだ。そこでライブをしたら、ミュージックプリズムは強くなるはず」
トーンが軽く説明すると、ここなたちはゆっくりと遺跡に入っていく。
★
遺跡に入ると、まず飛び込んできたのは、何が書いてあるか分からない石板だった。
「これは何だろう?」
近づいてみると、石板はパズルのピースのように敷き詰められている。
「石板のピースをスライドして、1つの模様を作るんだ」
トーンは、1つのピースを空いているところにスライドする。続いて、ここなとゆきねが挑戦する。
「うーん……難しいな……」
と苦戦するここな。ゆきねが助ける。
「これはこっちに動かして……」
ゆきねは手早くピースをスライドしていく。ここなは「すごい……」とつぶやく。
だいぶ石板の模様が見えてきたところで、ここなに交代する。
「できた!」
最後のピースをここながスライドした。出てきたのは、大きな1つの音符模様だった。するとその模様が光を放つ。
「これでミラーボールのところに行けるはず……!」
とトーンが言ったとたん、ここなたちの足元が開いた。ここなたちは、悲鳴を上げながら落ちていった。
★
「みんな、大丈夫か!?」
トーンが、尻もちをついたここなたちに声をかける。無事であることを示すように、ここなとゆきねが立ち上がる。
「ここだ。ミラーボールがあるだろ?」
とトーンが天井を指さす。虹色のミラーボールが下がっている。
「えっ何?」
辺りが揺れ始め、ここなたちは動揺する。と、ここなたちの目の前に、サッドンとよく似た怪物が現れる。違いは、硬くなっていることだけだ。
「あの怪物は、アイデレラの実力を試そうと現れたんだ」
「ということは、ここでライブをするんだね」
「そうだ、マイクの準備を」
ここなとゆきねはブライトマイクを持つと、呪文を唱える。




