Stage19 謎の救世主!アイデレラ・キューティーって誰?(2)
「ミュアン……!?」
トーンは、ミュアンが言っていることをすぐ理解する。
「オーシャンとスノーを、助けたい、だって?」
「ミュー……!」
ミュアンがうなずくと、首にさがっているミュージックプリズムの飾りが光を放つ。
「!?」
光は、ミュアンを包んでいく。
光の中で、ミュアンは人間の姿になっていく。そして体が、黄色い光に包まれた状態となった。
「レッツドレスアップ! 軽やかなシューズ!」
こう唱えると、ミュアンにパンプスが装着される。
「華やかなドレス! きらびやかなアクセ!」
ステップを踏んでいるミュアンに、衣装やアクセサリーが装着されていく。
「つややかなヘアー!」
そしてミュアンの髪が、金髪のロングヘアーに変化する。
変化が完了し、ターンをすると、ミュアンはこう言う。
「きらめく可愛さ! アイデレラ・キューティー!」
アイデレラ・キューティーが名乗ると、光が収まる。
「ミュアン……! アイデレラに……!」
トーンは、目を見開いたが、すぐキューティーに声をかける。
「キューティー、みんなを助けてくれ」
キューティーがうなずくと、曲が流れ始める。
「私は~いつも~みんなのそばにいるよ~」
キューティーの可愛らしい歌声に気づいたオーシャンとスノーが、キューティーの方を向く。
「あの子は……!」
「だってみんなは~私たちのために~生きているから~」
観客たちは少しずつ気力を取り戻していき、サイリウムを再び振り始める。
「一人ですべて~抱える必要はないよ~」
歌声を聞いたオーシャンとスノーは、立ち上がり、キューティーの両隣に立つ。
「ありがとう、元気出たよ」
スノーがお礼を言った。そのとき、再びミュージックプリズムが現れる。三人は手をかざす。
「キューティー・ふわふわハート!」
キューティーは、両手からたくさんの柔らかいハートを飛ばしていく。サッドンは、ハートに包まれて動けない。そして、キラキラした光に包まれて消えていった。
「キューティー、すごい……!」
キューティーの魔法の強さに、オーシャンたちは圧倒されている。一方デッドエンは、「また対策を考えないと……」と言って姿を消した。
「オーシャン、スノー。ミュアンが、キューティーに変身したんだよ」
トーンは、キューティーの正体を二人に伝えた。
「もしかして、私たちを助けるために……?」
ここなのつぶやきに、キューティーはうなずく。
「力になれて、よかった」
キューティーのおっとりした声に、オーシャンたちは思わず笑顔になる。ここで、ステージは光に包まれた。
★
ステージにゆきねが現れ、ライブが再開される。観客たちは、再びボルテージが上がっている。
「ゆきね、すごい輝いてるな」
ここな、トーン、ミュアンは、特等席で、幸せそうなゆきねの姿を見つめていた。
★
ライブが終わり、ここなたちは電車に乗っていた。
「ミュアンが、君たちとユニットを組みたいって言ってる」
「わあ……! 新しいメンバーが増えるなんて、あたしは歓迎だよ!」
「力になってくれる仲間が入ったら、きっと敵にも対抗できる気がする」
ここなとゆきねは、トーンに抱かれているミュアンを優しく撫でる。
「ようこそ、I♡DERELLAへ」
二人に撫でられているうちに、ミュアンは眠りにつき始める。
「寝ちゃったみたいだね」
ミュアンの可愛らしい寝顔を眺めながら、ここなたちは家路に向かうのだった。




