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Stage18 アイデレラピンチ!再びとらわれたミュアン(1)

 新学期が始まって数日後の休み。ここなとトーンは家でのんびりしていた。


「ここな、ミュアンが君と一緒にお出かけしたいって言ってる」


「私と? もちろん行きたいよ」


 ここなはそう言って、トーンに抱かれているミュアンを優しく撫でる。


「ミュアン、どうやらゆきねも一緒がいいみたいだ」


「ゆきね、今日は空いてるかな?」


「僕が電話して聞いてみるよ」


 トーンは、部屋の隅で電話をかける。


「あっ、ゆきね? トーンだけど……分かった」


 電話を切ったトーンは、ここなのところに戻る。


「今空いてるって。ここなの家まで来てくれるみたいだ」


「ミュアン、嬉しそうだね」


 ミュアンはニコニコしている。そして数分後、インターホンが鳴り、ゆきねが来たことを知らせる。


「お待たせ」


 ここな、トーン、ミュアンが玄関を出る。ゆきねと会うと、さっそく出かけ始める。


「ねえミュアン、どこに行きたいか?」


 トーンが、抱えているミュアンに聞いてみる。


「えっ、服屋さん?」


 と言うと、ミュアンはうなずく。


「よし、じゃあそこに向かおうか」


 ここなたちは、服屋さんに到着する。


 中には、一足早い秋の服が並んでいる。


「これ可愛い」


 チェック柄のワンピースを、ゆきねが手に取る。


「ゆきねは何着ても似合うよ」


「そんな……照れちゃう」


 そんな会話をしながら、ここなとゆきねは服を選んだ。


「ミュアン、どうかしたか?」


 ミュアンの鳴き声は、どこか元気がないようだ。それにトーンが気づく。


「えっ、ミュアンも人間になりたいって?」


「ミュ~……」


「そっか、ここにある服みんな着られるからな……」


 トーンが、落ち込むミュアンを撫で続ける。


「ねえ、この服どうかな?」


 ここなとゆきねは、ベージュのジャケットを持っている。


「あっ、ミュアンが元気になった!」


「どうやら、楽しいここなとゆきねを見て、元気をもらったみたいだ」


「よかった~」


 元気を取り戻したミュアンを見たここなとゆきねは、そのジャケットを購入するのだった。


 ★


「よし、次はどこに行こうか?」


 ここなの言葉に、ミュアンは鳴き声で答える。


「公園で一緒に遊びたいって?」


 トーンが、ミュアンの言葉を通訳する。ミュアンがうなずくと、ここなたちは公園に向かう。


「ん?」


 と、その途中でここなが異変に気づく。


「どうした?」


「今、何かが猛スピードで通り過ぎていったような……」


「あっ、ミュアンがいない!」


 トーンは、抱いていたミュアンがいなくなっていることに気づく。


「いつの間に……」


「みんなで探しにいこう!」


 ミュアンの捜索を始めようとしたそのとき。


「きゃっ!」


 突如ここなたちは、透明なバリアの中に閉じ込められたのだ。バリアは、やがて不透明になり、中が暗くなっていく。


「……!」


 バリアが透明な状態に戻ると、ここなたちは荒野らしき場所にいる。空は紫色の雲に覆われている。


「ここは……!?」


 何が起こったか理解できないここなたちのもとに、ディスコーズの一員であるデッドエンが姿を現す。


「お前は……いつの間にミュアンを!」


 ミュアンは、つらそうな表所でデッドエンの持つ小さな檻に閉じ込められている。


「俺の作戦だ。今日こそ本気でアイデレラを滅ぼすために」


「ええっ!?」


「こいつを返してほしければ、ここでライブをするんだ。俺を倒したらこいつはお前たちのものになる」


「ミュアンはいつも僕たちのものだ!」


 デッドエンの言葉に、トーンたちは怒りを覚える。


「ミュアンは返してもらうよ!」


 とゆきねが言う。ここなとゆきねはブライトマイクを構え、呪文を唱える。


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