Stage17 夏を彩るロマンチックな花火(2)
「 「アイドルシンデレラ・オン・ステージ!」 」
マイクから放たれた光が、ここなとゆきねを包み込む。
ここなの体は青い光、ゆきねの体は白い光に包まれた状態となった。
「 「レッツドレスアップ! 軽やかなシューズ!」 」
こう唱えると、ここなにブーツ、ゆきねにパンプスが装着される。
「 「華やかなドレス! きらびやかなアクセ!」 」
ステップを踏んでいるここなとゆきねに、衣装やアクセサリーが装着されていく。
「 「つややかなヘアー!」 」
そしてここなの青色の短いポニーテールが、水色の長いものに変化する。ゆきねの銀色の髪は、白いロングヘアーとなる。
変化が完了し、ターンをする。
「きらめく大海原! アイデレラ・オーシャン!」
「きらめくダイヤモンドダスト! アイデレラ・スノー!」
変身が完了し、作られたステージの上に二人が現れる。
「悲しみを!」
「幸せの歌に変える!」
「 「私たち、I♡DERELLA!」 」
公園にできたステージで、夏を彩る曲が流れる。
「忘れられない〜夏が来た〜」
「綺麗な〜海と花火〜」
落ち込んでいた人々が、次々とステージにいるオーシャンとスノーを見る。
「一緒に〜思い出を探そう〜」
「日々が〜過ぎていく前に〜」
きらめくサイリウムたちが、夜のオーシャンとスノーを照らしていく。
「8月の〜景色は鮮やかで〜」
「きっと〜色あせないよ〜」
「思い出は〜ずっと〜海のように輝いていく〜」
オーシャンとスノーが歌い切ったそのとき。
「!?」
後ろを見ると、カラフルな花火が打ち上げられている。オーシャンとスノーは、予想できておらず、びっくりしている。しかしすぐ、見とれていく。
「なんだ……? あの花火、見てたら気持ち悪くなってきた……」
サッドンやデッドエンは、力を失っていくのを感じていた。
「見てオーシャン! サッドンが弱ってる!」
スノーがチャンスをオーシャンに伝える。そのときちょうど、ミュージックプリズムが二人のもとに降ってくる。
「 「ドラマチック・トゥインクル!」 」
大きな星を描き、サッドンに向けて飛ばす。弱っていたため、あっさりと星に吸い込まれていった。
「今日はこのあたりにしてやる……」
デッドエンは、ふらつきながらも退散した。
「綺麗な花火……」
オーシャンとスノー、観客たちは、みんな花火に見とれていた。その間、オーシャンとスノーの顔の形をした花火が上がり、大きな歓声がわいた。
「こんなサプライズがあるなんて……」
やがて花火が収まると、ステージは光に包まれた。
★
「あの花火、トーンが上げたの?」
「うん。夏にピッタリな演出で、ライブを盛り上げようと思ったんだ」
ここなとゆきねは、花火を上げたのがトーンだと知る。周囲では、お祭りの客が戻っており、屋台や盆踊りを楽しんでいる。
「敵が弱ってたね」
「ディスコーズは、アイデレラの歌声はもちろん、楽しいことも苦手なんだ」
トーンは、サッドンやデッドエンが花火を見て弱った理由を明かす。
「よし、いつものお祭りが再開したし、また見て回ろうか」
「そうだね!」
それからここなたちは、踊ったり、輪投げをして景品をもらったりするなど、お祭りを満喫するのだった。
★
「トーンとゆきねがいるおかげで、思いっきり楽しめたよ」
帰り道、ここなはとびきりの笑顔で言った。
「ここな、ゆきね、夏休みを楽しめたみたいでよかった」
「あたしはまた、ライブに向けてレッスンをしないと」
「またゆきねのライブ行きたいな」
「もちろん、ここなとトーンも招待するよ」
ここなたちの話が盛り上がっていた。
こうして、ここなたちは充実した夏休みを終えられたのだった。




