Stage16 ゆきねのキラキラ☆ファッションショー(1)
ここなは、家でのんびりしていた。部屋にトーンが入ってくる。手に持っている雑誌を、ここなに渡す。
ファッション誌のようで、表紙にはゆきねの姿がある。
「ゆきねが載ってるから、買っておいたよ」
「ありがとう、トーン」
ここなは、早速ファッション誌に目を通す。様々なスタイルの服を、雑誌の中のゆきねが着こなしている。
「どの服も似合ってるよ、ゆきね」
爽やかなワンピースや、カジュアルなジーンズなどをまとったゆきねの写真が、ページ中に散りばめられている。
「私、この服着てみたいな」
ここなが指をさしたのは、白いTシャツの上にブルーのビスチェを着たゆきねの写真だ。
「ここな、青色がよく似合ってるよな」
「うん。私青色が好きなんだ」
「そうだ、ここな。一緒に服を買いに行かないか?」
「いいの?」
「ここなの喜ぶところが見たいと思ってな」
ここなのことを思ってくれるトーンに、胸が熱くなっていく。ここなは、トーンの言葉に賛成した。
★
ここなとトーンは、服屋さんに向かっていた。都会であるため、あちこちにお店がある。
「確かこの服は……」
トーンは立ち止まり、ここなの欲しい服が載っている雑誌のページを見る。
「あの店だ!」
ここなは、トーンについていく。そしてお店に入っていく。
「あの子は、ゆきね?」
トーンは、お店の中で、ゆきねらしき人を発見する。気づいたのか、ここなとトーンの方を向く。
「あら、ここな、トーン」
帽子とサングラスをつけていたが、間違いなくゆきねだった。ゆきねは、ここなとトーンに声をかけた。
「偶然だな。実はゆきねが載ってるファッション誌に、ここなの欲しい服があってな」
「ここに売ってるらしくて、来たんだ」
「そうだったの。実はあたし、ファッションショーに出ることが決まったんだ」
「ええっ!?」
「来週開催の、『NEON GIRLS COLLECTION』。なかなか言うタイミングが見つからなくって。よかったら、あなたたちにも見に行ってほしいんだ」
ゆきねは、ポケットの中を探ると、二枚のチケットをここなとトーンに渡す。
「これ、観覧チケットなんだ」
「わあ、ありがとう!」
ここなとトーンは、ゆきねからファッションショーの観覧チケットをもらったのだった。
★
ファッションショー当日、ここなとトーン、ミュアンは、会場に向かった。
「この席、よく見えるよ」
ここなとトーンの目の前には、輝くステージがあった。
「あっ、始まるよ!」
ステージに、司会と思われる人が現れた。
「本日は、『NEON GIRLS COLLECTION』にようこそお越しくださいました! 今回ランウェイを歩くのは、こちらの方々です!」
ステージの上に、一人ずつ少女が現れる。
「ゆきねだ!」
全員がステージに上がると、それぞれ名前が呼ばれる。
「エントリーナンバー6、白銀ゆきね!」
ゆきねの名前が呼ばれると、ここなたちは大きく拍手する。
そしてファッションショーが始まり、少女たちが順番にランウェイを歩いていく。
「ゆきねのファッション、素敵……!」
ゆきねは、ここなの欲しいブルーのビスチェを着ている。白いスカートに、レザーの白いブーツも身につけている。そしてここなの前を通り過ぎる。
ここなはしばらくの間、ゆきねにときめいていた。
そんな中、観客に怪しい男が紛れ込んでいた。ディスコーズの一員、デッドエンだ。
「綺麗なファッションショー、くだらん……邪魔してやる……。出てこい、サッドン!」
デッドエンは、ランウェイに向かって魔法を放つ。ランウェイを歩いていた少女たちが困惑する。
「な、なんなの!?」
ランウェイに、怪物サッドンが現れる。
「☆♪¥€$¥→♪¥〜!」
サッドンの不協和音によって、少女たちや観客たちが次々と座り込んでいく。
「こんなファッションショー、つまんない……」
と呟く声が聞こえる。
一方ここなとゆきねは、何とか耐えようとする。
「ゆきねを、助けなくちゃ……!」
ここなとトーンは、ランウェイに上がると、ゆきねのところに向かう。トーンは、ゆきねにブライトマイクを渡す。
ここなとゆきねはお互いを見てうなずくと、呪文を唱える。




