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魔王君臨

「はぁ、疲れたー。」

「私も。」

「アタラおんぶしてー。」

「え、やだ。」

「うー。」

男との戦いを終えた私たちは、男を浮遊魔法で浮かせ、ギルドに向かうところだ。そんな私たちの前に、一人の女性が現れた。

「あ、あなたはさっきのおばあさん。無事、冒険者は捕まえましたよ。」

「あぁ、知ってるよ。せっかく私が手伝ってやったのに。まあいい。お前だな。白銀の怪物は。」

「!!」

「ザグランテ」

目の前にいる魔力をほとんど持っていないはずのおばあちゃんから上位魔法が放たれた。

「タサ、この人お願い!」

私は男を投げ捨てた。

(うわー。ひでー。)

「マジックキャンセル」

私は対抗魔法を唱えた。が、

パリンッ、

「!!」

(マジックキャンセルが破られた!?嘘でしょ、相手おばあちゃんだよね!?)

私はとっさにシールドを展開した。

バンッ

魔法とシールドがぶつかり合う音。ほとんど爆発音に近い。完全に防ぎ切れた訳ではないため、光線の破片が飛んできていた。体に刺さっていたが、今はそんなこと言っている場合ではない。

ダンッ

私は強く地面を蹴った。右手に刀を持ち、念唱しながら突き進む。

「リペアブロスト」

ヴィーシャを治したときに使ったものだ。この魔法には回復上限があるが、かけ続ければ問題ない。

「火龍円天」

魔法により炎を宿した日本刀がおばあちゃんを捕らえた。はずだった。

パリンッ

「ほお、人間。私の結界を破るか。」

「結界!?」

わずかにかすることしかできなかった。

「なるほどな。ドラゴンがやられたわけがわかったな。それに加えてあの剣士の少女、魔法の才はないようだが、剣術においては現代で最強に近いだろう。白銀の怪物、一つ聞きたい。お前らは何者だ。」

「私たちは『スランド』B級パーティーだ。」

「は、B級か。覚えておこう。」

「次はこっちだ。お前は何者だ!」

「俺か?俺は魔王ギラドーラだ。」

「だろうな。あんな魔法使えるのは魔王しかいない。で、どうする?戦いを続けるか?」

「いや、ここは引かせてもらう。」

「逃すと思ってんのか?」

私は剣を抜き切りかかる。が、刀が魔王に届く前に、魔王は消えていた。

次回キメラ討伐依頼

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