ビオレータの図書館
ビオレータの図書館
「次は私の図書館を見学しましょう!」
私は懐からカードキーをだす。
「チョット、それは何ですか?」
「図書館のカギです。」
「カードですよね?」
カタリーヌ先生とフレイアが訝しげに見つめる。 しかしカードを突き出すと図書館前に転移する。
「「「なんじゃこりゃ~~」」」
「なんじゃこりゃって、図書館ですよ。」
「王都にあるディーン公爵邸よりも大きいですが?」
「ロキ公爵邸よりもでかいですわ!」
「あわわわ」
「蔵書数150万冊と言ったでは有りませんか!
これくらい無いと納められませんよ。」
図書館の入口まで進み、カードをタッチする。
『パスワードを入力して下さい!』
「貧乏人は麦を食え!」
『声紋を照合しました、どうぞお入り下さい。』
シャー
「入るわよ!」
「「「「・・・」」」」
「ビオレータさん・・・、今のは?」
「声紋照合によるセキュリティです。」
「パスワードの入力と言っていましたが?」
「ただのトラップです。 考え込んでいるうちに警備に捕まります。」
「では『貧乏人は麦を食え』とは?」
「謀略者の、悪意に満ちた世論誘導を示した似非発言です。」
「あ、そうですか・・・。」
そのまま図書館の奥へと入る。
「この図書館は分類ごとに本が並べて有ります。
まず、カタリーヌ先生とフレイアに必要なのは二階ですね。」
二階に上がり、自然科学の棚に案内する。
「カタリーヌ先生はこの辺ですね、私の得意分野でも有りますので、分からないときは質問して下さい。」
カタリーヌ先生を置いて先に進むと薬学・医学の場所に移動する。
「フレイアとエイルはこの辺、医学や薬学、動植物がそこに有ります。 ポーション作成や治癒魔法に役立つ筈です。」
最後にシルフィーを連れて三階に上がり、スポーツの棚に移動する。
「あまり得意分野では無いので申し訳ないですが、弓道・アーチェリー、剣道・空手などの武道はこちらですね! では暫く興味のある本を読んでて下さい、先生達を見てきます。」
二階に戻り、カタリーヌ先生の所に顔をだす。
「ビオレータさん、これは凄いですね、まだ解き明かされていない内容が・・・。
ビオレータさん、貴女のやらかしはこの内容を網羅しているからですか?」
「だいたいそうですね、あと、その処理を魔法又は魔方陣で行えばダイヤやサファイアも製造出来るのです。」
「この本借りて良いかしら?」
「なら下で複製版を貸し出しましょう、私がいなくても入れる様に仮カードも発行します。
では、今日は他の人の図書館に移動しましょう!」
カタリーヌ先生を伴ってフレイアの所に移動する。
「ビオレータさん、この医学書は凄いですわ!」
「この薬草学の本を借りたいです。」
「借りたい本は下で複製版を貸し出しますよ、仮カードも出しますから私が不在の時でも読みにこれる様にしますね!」
「「お願いします!」」
シルフィーにも声をかけ、貸出方法を説明したあと仮カードを三人に配った。
「エイルはフレイアと一緒にくるから二人で使ってね!」
「はい」
「今度はわたくしの番ですわね!」
フレイアが鍵を取りだし空間に差し込む仕草で転移する。




