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グリモア・ライブラリ  作者: カツヤマ403
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開拓地の旅

開拓地の旅



通信を終えて旋回し、領都へ帰還する。

明日からは馬車で北部に移動して、開拓他の視察とラミア洞窟への素材採集である。


「フレイアさん、ピオニー姉さんの船が明日の夕方までには到着します。

夜の荷下ろしは難しいので、沖に待機して翌朝入港、荷下ろしだけなら半日で終りますから、夕方には出港します。

ピオニー姉さんは、船が出港したのを見送ってから此方に挨拶に伺う予定になっています」


「お父様に伝えて置きます」


「宜しくお願いしますね!」


「でも、ビオレータさん、その情報はどちらから?

船は海上を航行中ですよね?」


「・・・実家の秘伝です・・・」


ナー姉さんが、顔を反らして横を向く、フレイアさんとシルフィーさんは訝しげだった。


「それはそれとして、今後の予定です。

明日からは馬車で北に有るラミアの洞窟を目指します。

その途中の北西側の開拓地も視察します。」


「あそこの開拓地は、何を植えても育たないので難航している土地なのです。

何か妙案が有れば嬉しいです」


「不作の大体の検討はついていますが、現地を見て判断しましょう」




翌日馬車に乗り、一路北西部の開拓地を目指す。

移動している間は暇なので、パラグライダーの飛行訓練をすることになった。

もっとも、訓練と言っても凧揚げの様な状態で操作を覚えて貰っている。

フレイアさんは、風を操る精霊が三人もいて補助してくれるので、そろそろ一人でも乗れそうである。


「フレイアさ~ん、そろそろ下ろしますよ~、着陸の体制に入って下さ~い!」


スチールワイヤーで引っ張っており、これを利用して糸電話の様な物で交信している。


「は~い、何時でもどうぞ~!」


「馬車を停止して下さい!

パラグライダーを一旦回収します」


着地も精霊が微調整して補助し、綺麗なランディングを決める。


「わたくしの飛行はどうでしたか?」


「精霊の補助があるので、安心して見ていられました。

天候が良い日になら、一人で飛行訓練に入っても良さそうですね!

パナケイア、そのパラグライダーをフレイアさんに差し上げますので、しまって貰ってもいいですか?」


「はいは~い、飛行魔法を覚えても精々十数分ですが、これなら長時間一緒に飛べるから嬉しい~」


「晴れて風が弱い日にお願いしますね!」


「了解で~す」


「次はシルフィーさんの番ですが、先に昼食にしましょう」


昼食は、北西部に支援物資として配給する保存食の試食である。

インスタントラーメンにアルファルファ米とパスタである。


「まずは、インスタントラーメンです。

器にこの個体を入れてお湯を注ぎ、蓋をして暫く待つ!

次はアルファ米、これもお湯を注ぎ暫く待つ、こちらはインスタントラーメンよりも長めで、ラーメンを食べてから楽しみましょう」


「おチビ、鍋の水が沸騰したが、乾麺を投入しても良いか?」


「はい、そちらは任せます。

パスタはナー姉さんの方が上手いですから!

あ、インスタントラーメンの方はそろそろ時間ですね、試食してみて下さい」


「ん~、中々いけますわ、保存期間も1年以上もつのですよね?」


「エプタ子爵領では、非常用は一年に一回入れ替えて、替えた方は演習の野営で消費しています。

では次にアルファ米です」


「お粥ですか? こらは普通ですね」


「ただのお粥ですからね、お湯を足すときにドライフードや調味料を好みで加えると良いです」


「おチビ、パスタ上がったよ!」


「有り難う御座います!

ナー姉さんのパスタはけっこういけますよ、試して見て下さい!」


「「美味しい!」」


「フレイアさん、どうですか?

これなら開拓村に配給しても問題はないと思いますが・・・」


「はい、有り難う御座います」




昼食の試食会も終り、シルフィーさんがパラグライダーの飛行訓練にはいる。


「これからシルフィーさんの飛行訓練を行いますが・・・、精霊達、補助をして上げて下さいね!」


「任せといて!」


「「「ガッテン承知!」」」


「パラグライダーに風を当てて、浮き上がれば良いんですよね?」


「はい、そうです。

その前に、これも試しに使って貰っていいですか?」


「これはなんですか?」


「カイロと言って、暖を取るアイテムです。

これを揉むとですね・・・、熱が出ます。

フレイアさんが

下りて来たときに少し寒そうにしていたので試しに使ってみて下さい!」


「わぁ、凄い、火が出ている分けでも無いのに暖かいです」


「では、風を送ってゆっくり上昇して下さい!」


シルフィーさんは元々戦士科志望だっただけあって、直ぐに適応しあっという間に馴れていった。


「シルフィーさんも、天候さえ良ければ一人でもいけますね!」


「はい、有り難う御座います。

でも、このカイロでしたか・・・まだ暖かいです。

どういう仕組みなんですか?」


「仕組みは商売ネタなのでナイショです。

実は簡単に造れる物なので話す分けにはいかないのです!」


「ビオレータさん、これは寒冷地であるわたくしの領地では必需品になりそうです。

出来れば製造法そのものを売って貰えないでしょうか?」


「エプタ領は温暖なので用途が有りませんが、フレイアさんの領地やディーン公爵領地、または王都でも需要が有ると思います。

しかし、エプタ領では製造する原料が集まりません。

共同出資でと言う話をピオニー姉さんから有ると思いますよ!」


「それは嬉しい提案です。

お父様に根回しして置きますね!」


「宜しくお願いします」


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