規格外の少女
規格外の少女
カタリーヌ先生を何とか宥めて、ナー姉さんの持ってきたアルミを錬金する。
まずはアルミから不純物を分離、不純物からクロムと鉄・チタンを分離、酸化アルミを2つに分けて片方クロム、もう一方に鉄とチタンを一つまみっと!
「ドヤ~!」
目の前には手のひらサイズのサファイアとルビー、ラミアの目玉になる宝石だ!
「ビオレータさん、これをどうするのですか?
貴方には自嘲と言う言葉はないのですか?」
「いえいえ、これはパナケイアの姉妹達に仮契約して貰う媒介として約束していた物です。
そもそも、パナケイア、ヒュギエイア、イアソは三位一体の存在です」
「わたくしもパナケイアから聞きましたが、出来ればその方が力が出せると仰っていましたね」
パナケイアはサファイアとルビーの周りを飛び回り確認した。
「すご~い、大きさ・品質・色合い全ていける。
妹達を呼んで来るわね!」
パナケイアは窓から外に飛び出して行った。
カタリーヌ先生は訝しげな顔で話しかけてくる。
「フレイアさんの杖って、一つの杖に三人の精霊が宿るのかしら? 私は聞いていませんが?」
「そ、そ、それはですね、パナケイアを含め四人で話し合ってですね・・・」
「そもそもこの杖のイメージって、図書館で見たアスクレピオスの杖に似てる気がするのも私の気のせいですかね?」
「「へっ?」」
フレイアさんとシルフィーさんがかたまった。
「カタリーヌ先生、わたくしの杖って完成させてしまうと・・・神器ですわよね?」
「そうですね、つい先程ビオレータさんが造った剣が剣神の剣になるのを見てますし、確実に神器になるでしょうね?」
「ちょちょちょっと、聞いていませんわよ!」
「ま、待って下さい。
私だって意図してそうなる様にイメージしたわけでは・・・、パナケイアがイメージ図案を見て仮契約したわけで、私は悪くないです~」
「まぁまぁカタリーヌ先生、フレイアさんも、ビオレータさんが意図したことでは無いと言っているんですから、信じて上げましょう。
偶々ですよ、そんなに規格外ではないですよね?」
今まで実験室の隅でアルミナと武術談義していたナー姉さんが立ち上がり、話に参加してきた。
「おチビは規格外だぞ!
ここ7年で領地の耕作面積を2倍にして、生産量を3倍にした。
更に使い物にならなかった砂漠の痩せた土地を灌漑して牧草地に変え、家畜の頭数は5倍から10倍になった。」
「「「「・・・・・」」」」
「ナーシサス、本当ですか?
でもどうやって?」
「本当だ!
密林地帯にある川の上流を治水目的で塞き止めその水を領地の反対側にある砂漠まで水を引いた」
「「「はぁ?」」」
「水道? 水の道は総距離3000キロメートル以上、街道整備に外灯整備で昼夜問わずの物流ができ、長期間食料が保存出来る冷凍保存倉庫まで造った。
喜べカタリーヌ、うちの実家はラグナロクが来ても滅びない!」
ナー姉さんは「わっはっはっはっは」と高笑いしながら自慢する。
カタリーヌ先生はジト目で私を睨む、私は顔を反らす。
「どこが貧乏子爵家ですか~~~!」
カタリーヌ先生大爆発である。




