剣神の剣
剣神の剣
「・・・・・」
「今回はおとなしいね?」
私がそう言うと、ナー姉さん以外はみんな気づいたみたいで注目する。
「チビ、どうした?」
「精霊がね、契約をしたがってる見たい?
ナー姉さん、精霊契約のやり方、覚えてる?」
「確か、姓名を名乗り、契約を了承して貰えれば魔方陣を書いて祝詞を唱える・・・だったか?」
「そう、試してみて!」
ナー姉さんは一呼吸置くと、緊張した面持ちで剣を構え姓名を名乗る。
「我の名はナーシサス・エプタ、精霊よ、汝と契約をしたい!」
すると精霊が光り、剣が光に飲み込まれ剣精霊が現れた。
「またですか?」
カタリーヌ先生は呆れ顔で呟き私を睨む。
「わ、私のせいでは有りませんよ!」
「・・・私・・・アルミナ、・・・宜しくお願いします」
この精霊はかなりおとなしい、というか大丈夫か? と心配になるレベルだ
「で、了承して貰ったから今から魔方陣を書いて・・・」
「ナーシサス、もう魔方陣は要らないし、祝詞も唱え無くても宜しいです!」
「どうして?」
「あなた、本当に学園の卒業生ですか?
精霊契約には二種類あるとは学びませんでしたか?」
「???、あぁ~、10年に一度とか100年に一度とか言うやつな!」
「それで契約が完了しています」
「マジ?」
アルミナが小さく何度も頷く、可愛い。
「これで私も四段階の精霊剣士か?」
「違います、ボケ倒すのもいい加減にして下さい!
剣聖が付いている時点で召喚が出来たはず、魔獣をみるやぶった切るから召喚の為の魔獣と契約出来なかっただけで、既に四段階でした。
今回の精霊契約で精霊術も使えますから五段階です。
学園と魔導協会には私から申請しておきましょう」
ナー姉さんとカタリーヌ先生の漫才の間に私はアルミナを鑑定していた。
名称:アルミナ(剣神の剣)
種族:半神剣精霊
年齢:0歳
属性:火、土、風、水、光、闇
称号:剣神の剣
なに? 剣神って、これってナー姉さんのスキルにも影響が・・・
「ナー姉さん、剣聖の称号が消えました!」
「はぁ?、スキルって消えるものなの?」
「んーー、これは消たと言うよりも昇格ね!
剣聖が剣神に格上げになったってことかしら?」
「カタリーヌ先生、これは仮説ですが、アルミナの影響では?」
ここで私の無罪を証明して置こう!
カタリーヌ先生は、アルミナの鑑定をして息を吐いた。
「その様ですね、ビオレータさん、疑って悪かったわね」
「そうですよ、私は悪くありません!
たぶんアルミナはナー姉さんにくっついていたのです。
ねぇ~アルミナ?」
アルミナは私達とは離れて精霊の井戸端会議をしているアロンを一目みて答える。
「・・・はい、ナーシサス様がとても大きな金剛石をお持ちでした。
・・・張り付いていれば、・・・いづれ契約の機会が有るかと・・・」
カタリーヌ先生は重く冷たい声で「そう」と答えて私を睨む
「やっぱり貴女が原因では無いですか!」
激おこである。




