第一章 異世界転生 八咫の鏡
小説投稿ってこんなに疲れるんだなぁ………
「転生の儀式?」
『うん♪まぁ儀式と言っても、そんなに大したことはないよ♪』
するとロキは、地面へと魔法陣を描いていく。 その色は金色で、こうごうしくもあり懐かしくもあった。
(懐かしい?何故懐かしいんだ?)
2つ
雷斗が一人疑問に思っていると、魔法陣が完成したのかロキが話しかけてきた。
『さてと、今から儀式を始めるよ♪ あぁ あと君の魂はこの空間で創った特別製だからね♪イドラへと行くには少しリソースを抑えないといけないんだよねぇ♪』
「リソース? 何だそれは?」
『あれ? 行ってなかったっけ?』
「あぁ 何だその得体のしれないものは?」
ロキの手の中には、玉のようで玉じゃない、グニャグニャと歪んでいる玉が浮かんでいた。
『不思議に思って、質問してくるのはいいことだけど、次から次へと質問されるとちょっとこまるよ? まずはリソースから説明しようか♪
リソースとは、まぁいわば世界における魔力保管限界量だね。 君の世界では輪廻転生というものがあるだろう?』
「まぁそうだな」
『アレの理屈と似たようなものさ♪ 世界に顕現できる魂ないし魔力は、必ず限界があるんだ♪それを超えてしまうと世界が形を保てなくなり、結果として崩壊してしまうのさ♪特に転生者などの魂が大きい者が来たときはね♪』
「じゃあどうするんだ?」
するとロキは、その手に持った不確定の形を持った物体を雷斗の目の前に出してきた。
『そこでコレさ♪』
「この気持ち悪いのが何だ?」
『き、気持ち悪いって君ねぇ……まぁいいや
これはね君の魂の補助的な存在さ♪』
「つまり……どういうことだ?」
『うーん……説明が難しいけどそうだなぁ……君の相棒のようなものかな』
「えぇ……こんなのが相棒……イヤだなぁ………」
雷斗が嫌がると、ロキは苦笑いしていた。
『流石にこの形のままではないよ?』
「そうなのか?」
『人によるけど、武器になったり、防具になったり……いろいろだね♪』
(まぁ、君にはそれはもう大層なものだと思うけどね♪)
「そうかぁ……何が出るかな? やっぱ剣とか銃とかがいいなぁ」
期待を膨らます雷斗が魔法陣の中に入ると、早速ロキは儀式を開始する。
それでは始めようか♪ と、ロキは目を閉じ、手を前に出し、詠唱を紡ぎ出す。
『今ここに顕現するは異界の魂 我が世界イドラへと転生を為すため イドラの魂と結合せよ 融合せよ この世界に外れぬ為完全なるイドラの魂へとなれ 其の名は雷斗 七色 彼の名は 《カグツチ》 融合せしその魂はこのイドラへと顕現する!!』
ロキは、前に出していた手を合掌するように
パン!!と合わせる。すると魔法陣が光りだす。
『転送術式 八咫の鏡!!』
ロキが開言すると、2つの玉が雷斗の中に入っていった。 そして雷斗は魔法陣に消えていくようにいなくなった。
『ん?2つ?』
そう 2つなのである ロキが準備した
《カグツチ》だけでなくもう一つ雷斗の体の中ヘ入っていった。
『へぇ~ それが君の主となる人かい? フフッ
これは楽しくなってきたなぁ♪』
雷斗がいなくなったこの空間で一人表情豊かにしていると、誰もいないはずのここで凛としたキレイな声が聞こえてきた。
『よろしかったのですか?』
『ん?あぁ キミか』
ロキの後ろには金髪のロングヘアの髪にロキと同じ碧眼の白いワンピースタイプの服を着た美女がいた。
『よろしかったって何がだい?』
『ですから 先程の少年のことです。 ロキルデリウス様 年齢の設定、前回から全く変えてませんよ?』
『げっ……マジ?』
『マジです。』
『ヤバイじゃん』
『やばいですね。 それに彼の幼馴染の少女……進藤明里が彼が転生してから六年後に勇者召喚されてくること……話してませんよね?』
さらにジト目を向ける美女 しかしロキは期待とは反対に心底楽しそうに答えた。
『設定ミスったのは別として……その明里ちゃんについて言ってないのは、急にあったらどんな顔するかなぁとか、親しい人が10年も年上でどんな反応をするかなぁていうのを覗いて楽しむためだったんだよねぇ♪』
とケラケラ笑っていた。
この時美女はこの神、性格腐ってんな〜と思ったらしいが、言ったら消されるので胸の奥にしまったという……………