3-3.約束は約束
公園の小さな砂のグラウンドに僕と七星が並び、数歩先にトウマが立っている。
向かい合う2対1の喧嘩みたいに思える。
しばらくの沈黙を七星が破る。
「約束の件だよね」
「それね。早くコイツと別れて、俺と付き合ってよ。」
トウマは僕を睨んでいる。
僕とトウマは幼馴染だったはずだ。恋愛が人を狂わせてしまうのだろうか。
「七星・・・」
行った方が良い。
「約束は守るわよ。こんなヘナチョコ運動音痴よりも、アンタの方がいいし」
七星が対面のトウマのところへ歩き出す。
七星が僕の方を見て言う。
「バイバイ」
「うん」
僕はトウマの元へ向かう七星を見るのが辛くて、振り向いて公園を出ようとする。
「ちょっと待てよ」
トウマの声が聞こえる。振り返る僕。
「あっさりお別れか?」
トウマは僕を挑発しているのだろうか?
「や、約束は約束だし」
「本当のこと教えろよ」
「え?」
「お前ら、ハナっから付き合ってないだろ?」
黙る僕。うつむく七星。
「七星ちゃん、アンタ天使なんだろ?」
ーーーえ?
「なんとなく分かっちゃったんだよ」
トウマが僕に向かって言う。
「酷いことして、悪かった」
何の件だろう。
呆然と立ち尽くす3人。
答え合わせが始まろうとしていた。




