表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.02 それを使う人たち
45/185

4-5.僕は漫画


「に、にほん!?」


僕は驚く。

僕に向かう好意の矢印が2本!?





「まず一本は、ずっとどこからか向かって来ている矢印。誰か全くわからない」


な、なんじゃそりゃ!?


「どこからか、分からない?」

「俺の受けてる祝福は、自分の視界の矢印までしか見えないよ。どこかの誰かの好意の矢がお前に向かっている」


僕は漫画の単行本の最初のページぐらいにある、人物相関図を思い浮かべた。なるほど、ページからはみ出した矢印は当たり前だが見えない。


「も、もう一本は???」





「七星ちゃんだよ」





心の何処かで期待していた、その通りの言葉が返ってきた。





「5月の中旬から、お前らは両想いになったみたいだな」




そうか。

付き合ったフリをして、好きになったのは、僕だけじゃなかった訳だ。




同時に、胸が痛い。




「でも七星ちゃんって、アレなんだろ?お前らマズいんじゃないか?」

「それは・・・」



僕は茂木にコールセンターでの一件を話した。自己申告制であることや、天使の恋について、そしてさらには親睦会が開かれ、僕は七星と別れる設定である、と。



「そうなんだ。なら解決だな」

「う、うん・・・」




両想いなのに、別れるのか。



せめて僕の片想いであって欲しかった。





話し込んだので、時間も遅くなり、僕と茂木は帰ることにした。



僕は茂木という身近な存在が同じ様な境遇であったことに安堵し、また、七星が僕を好きでいたことに、心を痛めた。



また、くよくよしてしまう。



本当に別れていいのだろうか。

でも、天使と恋に落ちても未来は無い。

おそらく七星もそれを知っている。


でも、嫌だ。


でも、そう言っていられない。




僕は恋愛で悩んでいる男女の話をいつもどうでもいいと思っていたが、いざ自分が当事者となると、これほど辛いとは思ってもいなかった。




恋愛は、痛い。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ