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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.02 それを使う人たち
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4-2.ピープルが騒ぎ出す


「茂木、なんでそれを」

「やっぱりな」


茂木はしてやったり、という顔をしている。

どういう意味なのだろうか。


「詳しくはカードショップで話そう」


おそらく僕と茂木の思考は同じだ。

積もる話を、カードをしながらしたいのだ。


「明日話そう!今日は七星と帰るんだ!」



僕は茂木と別れ、七重の待つ駐輪場へ向かう。

今すぐ茂木と話をしたかったのだが、僕は七星の件も気になっていたのだ。




七星が腕組みをしながら待っていた。

腕組みをするとおっぱいが強調されている。

僕はこのおっぱいの感触を知っているが、人間に擬態した天使のおっぱいということも知ってしまった。



「待たせたね」

「待たせたわね」

何気ないやりとりに笑う。



2人で自転車を漕ぎ、近くの公園まで移動した。


「ところで、話って」

僕から切り出す。

「クラスでさ、ちょっとした親睦会やらない?って話になって」

「し、親睦会?」

「そう。んで、私行く事になったんだけどさ」

「うん」

「ミーコが彼氏も連れてきなさいよって言うからOKしたよ。というか、OKしちゃった」

ミーコというのは、クラスのイケイケグループの中心メンバーのひとりである。

僕の嫌なタイプだ。


「えええっ!?」


そんな親睦会など、明らかにイケイケでパーティーなピープルが騒ぎ出す会ではないか!

僕はそんなとこに混ざれる自信はもちろん無い!



「む、無理だよ」

「言うと思った。強制はしないつもりだけど、本当に良いわけ?」

「何が?」

「アンタの好きな高嶺さんも来るのよ」

「えっ」



でも無理だ。そんなイケイケパーティは。



「でも、僕は七星と付き合ってるわけだし」





「その親睦会でケンカして、別れた事にすればいいじゃない?」



今日はなんだか、人生が進む気がした。



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